出光興産と丸紅など4社、カタールで建設中の製油所に資本参加
カタール国ラファン・リファイナリー社に資本参加します
~同国と新たなパートナーシップを構築~
当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)とコスモ石油株式会社(本社:東京都港区、社長:木村 彌一)、丸紅株式会社(本社:東京都千代田区、社長:勝俣 宣夫)、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:槍田 松瑩)の4社は、カタール国営の石油公社であるカタール・ペトロリアム社(以下QP社)からラファン・リファイナリー社の株式を合計29%取得することでQP社と合意し、2006年11月27日、関連諸契約に調印しました。当社の出資比率は10%です。
ラファン・リファイナリー社は、ラス・ラファン工業団地に日量14万6千バレル規模の製油所を建設中で、2008年下半期の完成をめざしています。プロジェクトの総コストは、約800百万米ドルとなる見込みです。
同製油所では、世界最大級の埋蔵量を誇るノース・フィールド天然ガス田から産出されるコンデンセートを精製して、ナフサ・灯油・軽油・LPガスなど付加価値の高い石油製品を生産する計画です。
当社は、1979年以来27年間にわたってカタール国と原油取引を続けており、当社原油調達量の約20%を占めています。また、2000年にカタール・ペトロリアム社から研修生受け入れを開始、2005年10月同国ドーハに事務所を開設するなど、関係強化を図ってきました。
昨今、世界的な原油供給余力の低下や中国をはじめとするエネルギー需要の増大などを受け、中東産油国との関係構築はますます重要になっています。
今回の資本参加は、原油・製品調達力の向上をはじめ、同国との戦略的パートナーシップの構築を目的としています。今後はさらなる関係強化を図るとともに、石油化学事業や天然ガス関連事業への参画も検討していきます。
ラファン・リファイナリー株式会社
設立年月:2006年9月
所在地:カタール国ドーハ
出資者(比率):
カタール・ペトロリアム社(51%)、エクソンモービル(10%)、トタール(10%)出光興産(10%)、コスモ石油(10%)、丸紅(4.5%)、三井物産(4.5%)