日本郵船、シンガポールに船員研修所を開設
シンガポールに船員研修所を開設
当社関連の株式会社エヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK SHIPMANAGEMENT PTE LTD 本社:シンガポール、以下SM社)(注)は、本年10月、シンガポールに船員研修所を開設し、11月27日に同地で開所式を行いました。
開所式典は、シンガポール国運輸大臣兼第二外務大臣 レイモンド・リム氏(Raymond Lim)、在シンガポール特命全権大使 小島高明氏、シンガポール海事港湾局長を始め、同国の政府、海事関係者などおよそ100名が出席して行われました。
本研修所には、操船シュミレーター、エンジン・リモートコントロール・シュミレーター、荷役シュミレーターなど最新訓練設備が整っており、幹部船員年間400名以上を対象に、実技訓練と実務講習を行う計画です。また、SM社の本社所在地であると共に世界の海事関連機関が集まるシンガポールに開設したことで、事故やトラブルなど最新の事例をいち早く研修に取り込み、高度なマネジメント知識を習得させて行きます。
当社グループは、2010年には現在の船隊を約930隻まで拡充する計画で、船員についても約200名をフィリピン、インド、クロアチア、ルーマニア、ロシア、中国など世界各国から毎年採用・育成して行く予定です。SM社は、当社グループの船舶に乗船させる若手の船員に対して、採用する各国に既に研修施設を設置し、パソコン等を使って基礎的な航海・機関関連の技術を習得させたり、安全運航・環境保全に関する研修を行っています。
今般、SM社の幹部船員向け研修所の設立により、当社グループ会社の船員の育成と研修は、若手から幹部までより体系的なシステムで行われる事となりました。当社は、今後ともSM社など関係する各社と共に拡大する船隊の安全運航を徹底してまいります。
(注)エヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK SHIPMANAGEMENT PTE LTD):
2001年9月に設立した当社グループ関連会社。当社保有船舶への船員の配乗を含め、船舶保守管理業務、船員の技能向上のために必要な訓練をを行うことを目的に設立。
本社 :シンガポール
支店・出張所:東京、ハンブルグ(ドイツ)、ロンドン(イギリス)、スプリット(クロアチア)、コンスタンツァ(ルーマニア)、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ、ニューデリー(インド)
以上