日本鉄鋼連盟、10月の普通鋼鋼材在庫速報を発表
平成18年10月普通鋼鋼材需給速報について
10月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは545.4万トンで、前年同月比27.3万トン、5.3%増と5カ月連続増、前月比では17.2万トン、3.3%増と2カ月連続の増加となった。輸出向けは162.9万トンで、前年同月比31.8万トン、24.3%増と6カ月連続増、前月比では21.6万トン、11.7%減と2カ月連続の減少となった。この結果、出荷合計は前年同月(649.2万トン)比59.1万トン、9.1%増の708.3万トンと5カ月連続の増加となった。
また、生産は713.2万トンで、前年同月(661.7万トン)比51.5万トン、7.8%増と5カ月連続の増加となった。
10月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(629.1万トン)比4.9万トン、0.8%増の633.9万トンと2カ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(480.1万トン)比7.5万トン、1.6%増の487.6万トンと2カ月振りの増加、問屋在庫は前月末(149.0万トン)比2.7万トン、1.8%減の146.3万トンと、2カ月連続の減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(536.4万トン)比0.6万トン、0.1%増の537.0万トン、輸出船待在庫が前月末(92.7万トン)比4.3万トン、4.6%増の96.9万トンと、ともに2カ月振りの増加となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼管(3.0万トン増の58.9万トン)、冷延広幅帯鋼(2.5万トン増の59.7万トン)、小形棒鋼(2.1万トン増の52.1万トン)、鋼矢板(1.1万トン増の7.2万トン)の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は、亜鉛めっき鋼板(3.6万トン減の96.0万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(2.5万トン減の159.6万トン)、鋼板(1.0万トン減の64.5万トン)の各品種であった。
以上の結果、10月末の在庫率は、前月末の88.3%から1.2ポイント上昇して89.5%となったが、5カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の101.5%から3.0ポイント低下して98.5%となり、7カ月振りに100%を下回った。