JR東海、来年夏のN700系の営業列車投入に向け教育訓練装置を新設
N700系 乗務員教育訓練装置の新設について
JR東海は、来年夏に予定しているN700系の営業列車投入に向け、N700系の教育訓練装置を新設します。この訓練装置は、車両故障などに対する乗務員の迅速かつ的確な対応能力や、より実践的な状況を想定した訓練が出来るような機能を加え、更なる運転技能を維持・向上させることを目的としています。
今回の訓練装置は、N700系の車両先頭部と運転室を極めて実物に近く再現したもので、運転操作と連動する映像画面を前面・側面に配置することで、立体的に臨場感ある訓練環境を構築します。
なお、この訓練装置の完成時には、報道公開を予定しています。
1.概要
(1)教育訓練装置全体構成 … 別紙参照
N700系の模擬運転室、前面・側面モニタ、配電盤(電気機器関係の計器や表示灯、各種スイッチが設置された装置)と、これらを講師が制御するためのコンピュータ(講師卓)、個人学習用のコンピュータ(生徒卓)から構成されます。
(2)主な訓練機能
1) 車両故障が発生した場合の応急処置(約60種目)
2) 各車両所への入庫・出庫時の運転取扱い
3) 駅停車時のブレーキ操作
4) コンピュータシステムを用いたN700系の機能と取扱いの解説
(3)新設箇所 … 計4箇所
新幹線乗務員所(東京、名古屋、大阪の各地区)及び三島社員研修センター
2.工事計画
(1)工事費
約10億円(4箇所合計)
(2)完成時期
1) 東京地区:平成19年3月竣工予定
2) その他の地区:平成20年3月までに順次竣工予定