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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.25.Mon
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2007'05.06.Sun

富士通、HD画面対応で低消費電力のH.264方式映像処理LSIを発売

HD画面対応、低消費電力のH.264方式映像処理LSIを新発売

~業界初、次世代DVD並みの高画質録画・再生が可能に~


 当社は、HD画面(高精細テレビレベル)の映像をH.264(注1)方式でリアルタイムに圧縮・復元が可能なLSI「MB86H50」を開発し、2007年3月より販売開始します。本製品は株式会社富士通研究所(注2)(以下、富士通研究所)が開発したH.264処理アルゴリズムをベースに、当社の画像・オーディオ処理技術および90ナノメートル(以下、nm)プロセス技術を統合して開発しました。本製品は、次世代DVDでも採用されているH.264ハイプロファイルレベル4.0(注3)に業界で初めて対応しています。

 本製品により、ポータブルAV機器やハードディスクレコーダ、ホームネットワーク機器などさまざまな機器で高精細映像の高画質での録画・再生・伝送が可能になります。

 近年デジタルAV機器では、高精細なHD画面の映像を録画・再生するなどの機能が求められてきています。このような機器では、大容量データを圧縮する技術が必須で、MPEG-2(注4)などの従来方式に比べ高い圧縮性能を持つH.264方式が急速に普及しています。

 H.264は、高い圧縮性能を持つ一方、圧縮には従来の10倍以上のデータ処理が必要となります。また、次世代DVDでも採用されているH.264ハイプロファイルに対応するには、高画質化のためにさらに多くの処理が必要で、リアルタイムでH.264方式の映像圧縮を行うにはより高速なLSIが必要です。

 当社ではMPEG関連のLSI開発をベースとして、H.264についても規格策定段階から標準化団体に参加することで、関連技術を蓄積してきました。今回開発した新製品「MB86H50」は、富士通研究所独自の高圧縮技術により処理量を低減し、さらに当社の組込みメモリ技術、90nm製造プロセスにより小型・低消費電力を実現した、H.264ハイプロファイルに業界で初めて対応したLSIです。

 本製品は、ポータブルAV機器をはじめ、ハードディスクレコーダなどの据置型機器や、ホームネットワーク機器による映像伝送など、高画質での映像処理が必要となるさまざまな用途に適用可能です。

 当社は今後さらなる高機能化を進め、フルHD(1,920ドットx1,080ライン)に対応する予定です。さらにH.264とMPEG-2など複数方式に対応したマルチデコーダなどの画像処理LSI製品の充実を図っていきます。

 なお、本製品は12月4日(月曜日)から8日(金曜日)に香港で開催されるITU TELECOM WORLD 2006にてデモ展示を行います。

●図「MB86H50」製品写真 
 (※ 関連資料を参照してください。)


■ サンプル価格、および販売開始時期
 製品名        「MB86H50」 
 サンプル価格(税込) 1万5,000円 
 販売開始時期     2007年3月 

■ 販売目標
 2007年度500万個(H.264対応LSI全体で)

■ 本製品の特長
1.HDTV映像・音声をリアルタイムに圧縮・復元 
 リアルタイムでHD画面の映像(最大1,440ドットx1,080ライン)をH.264ハイプロファイルレベル4.0方式で、また同時に音声をドルビーデジタル方式(注5)で圧縮・復元できます。これらの処理を1チップで汎用製品として実現したのは業界初です(2006年11月29日現在、当社調べ)。

2.メモリ内蔵による小型・低消費電力化技術 
 本製品は業界で初めて256メガビットのメモリ(FCRAM)2個を内蔵したH.264処理LSIで、LSI内のロジックとメモリの最適設計により小型、低消費電力を実現しています。

3.独自の圧縮・高画質化技術 
 人が見て画質劣化が気になりやすい部分(顔、ゆっくり動く物体など)を常時追跡し、該当部分をあまり圧縮せずに高画質となるようにし、それ以外はできる限り圧縮するという、メリハリのある圧縮制御を行うアルゴリズムを富士通研究所独自で開発しました。これによりMPEG-2に比べ同等の画質でデータサイズを2分の1から3分の1程度に減らすことが可能になりました。

■ 商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

■ 添付資料
 PDF「MB86H50」の主な仕様


以上

[ 注釈 ]
注1 H.264: 
 映像圧縮方式の一つで、MPEG-2など従来方式に比べて圧縮率の高さが特長。ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ)とISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)が共同で策定した、最新の映像圧縮の国際標準規格。 

注2 株式会社富士通研究所: 
 社長 村野和雄、本社 神奈川県川崎市。 

注3 H.264ハイプロファイルレベル4.0: 
 H.264の規格で定められたHD画面に対応した映像規格。 

注4 MPEG-2: 
 映像圧縮方式の一つでMPEG規格の一部。DVDなどで広く用いられている。 

注5 ドルビーデジタル方式: 
 DVDでは一般的に使われている、ドルビーデジタル社が開発した音声の圧縮復元技術。AC-3とも言う。 

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