NEC、分散されたオフィス環境でも効率的業務が可能なコミュニケーションツールを開発
ビジネスを加速する次世代コミュニケーションツール
「ブロードバンドコミュニケータ(TM)」を開発
~近未来のユビキタスオフィスを実現~
NECはこのたび、分散されたオフィス環境でも仕事相手が隣の席にいるかのように効率的に業務を遂行できるコミュニケーションツール「ブロードバンドコミュニケータ(TM)」を開発しました。
このたび開発したブロードバンドコミュニケータにより、PCを介して、フェース・トゥ・フェースのやり取りと変わらないリアルタイムのコミュニケーションを取ることが可能になります。TV電話機能や資料の共有機能などの全ての通信を集中管理する通信制御マネージャにより、アドホックなコミュニケーションを安定的に供給することで実現しています。
本ツールは、従来、個別のアプリケーションとして用意されていた各種機能を統合して使い勝手のよい情報共有手段を提供すると共に、離れていても簡単にアクションを依頼できる手段を提供するもので、主な特長は以下の通りです。
(1)PCを用いた電話機能におけるグループ通話を使いやすくし、マウスクリックだけで簡単に参加者を呼び出して1対1の通話からグループ通話に発展させたり、1度に複数の参加者を呼び出して即座にミーティングを開催したりするなど、参加者を動的に変更できます。必要な時に必要な人達とコミュニケーションが取れるので、業務を効率化できます。
(2)Web会議システムなどにある資料の共有機能を電話と連携し、電話をしながら手軽に資料を共有できるようにしました。電話をかけたその場で、必要になった資料を配付して同じ資料を見ながら話ができるので、伝えたいことを正確に伝えられます。
(3)PCのデスクトップ上に表示された電子伝言メモを使って簡単に相手にアクションを依頼できます。依頼したアクションの進行状況と相手の所在状況(プレゼンス)をいつでも確認でき、メモをクリックするだけですぐに相手と連絡を取ることができます。確実にアクションが依頼でき、適切な時に直接連絡が取れるので、業務の進行を加速できます。
近年、オフィスの分散化や企業をまたがるプロジェクトの増加により、離れた場所から共同で業務を遂行する機会が増えています。このようなオフィス環境下で業務を円滑に進めるには、コミュニケーションの活性化が必要不可欠です。こうした手段として、携帯電話・電子メール・インスタントメッセンジャーなど様々なツールの機能が向上していますが、伝えたい内容や相手に合わせてツールを使い分ける必要があるため、利用者の負担が高まっていました。
このたび開発したブロードバンドコミュニケータは、これら様々なツールの機能を統合することで利用者の負担を軽減し、ビジネスコミュニケーションを活性化するものです。本ツールは、分散されたオフィス環境において、ビジネスコミュニケーションの基本である「報告・連絡・相談」を、いつでも、どこでも、だれとでも、簡単に行えるようにすることを目指しています。本ツールを活用すると、たとえ相手が海外にいても、隣の席にいるような感覚で、共同で業務を遂行できるようになります。
NECでは今後、本ツールの実用化に向けて実証実験を行い、コミュニケーションを活性化して自社の業務を効率化すると共に、新しいビジネスコミュニケーション環境をお客様に提供することを目指します。また、本ツールの家庭向けの応用展開も視野に入れつつ、研究開発活動を進めていきます。
なお、NECはこのたびの成果を、12月6日から8日まで東京ビッグサイト(東京都・江東区)で開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2006」に出展します。
以上