NEC、RFIDリーダー付き携帯電話を用いた地域情報配信システムの実証実験を開始
RFIDリーダ付き携帯電話を用いた地域情報配信の実証実験を開始
~携帯電話の簡単な操作で街に埋もれた魅力を発見~
NECはこのたび、明治大学小林正美研究室、日本建築学会 ユビキタス建築都市特別研究委員会 都市小委員会(以下 都市小委員会)、神田地域の五大学とNPO法人神田学会で構成されたインターユニバーシティ神田と共同で、携帯電話を用いることで街歩きをしながら地域の情報に簡単にアクセスできるコミュニティ型の情報配信システムを開発し、実証実験を開始します。
本システムは、商店街の利用者の現在地情報に基づき、利用者が探している店舗の情報や、トイレ・避難場所などの地域情報、現在行われているイベント情報や口コミ情報を地図上に表示するサービスを提供するものです。利用者の位置情報とネットワーク上の情報を連携することにより、「いまだけ、ここだけ、あなただけ」の情報提供が可能になり、利用者は自分の現在の状況に合った有用な情報を簡単に入手できるようになります。
実証実験は12月3日~12月10日の間、NECと明治大学小林正美研究室、都市小委員会の三者が共同で、賑やかさで有名な戸越銀座商店街(東京都・品川区)において「商店街の活性化」をテーマに実施します。また、12月12日~12月17日の間、上記の三者にインターユニバーシティ神田を加え、古書街で世界的に有名な神保町商店街(東京都・千代田区)において「街の図書館」をテーマに実施します。2つの実証実験への参加者は、合計約200名を予定しています。
本実証実験では、利用者が携帯電話に接続したRFIDリーダで商店街の各所に配置された位置を表すRFIDタグを読み取ることで自動的に位置情報を取得し、携帯電話から地域情報へのアクセスを行います。RFIDタグへ携帯電話を"かざす"というわかりやすい操作で、携帯電話の操作に不慣れな層も容易に地域情報にアクセスできるため、幅広い年齢層の実証実験への参加が期待できます。
ITを活用して利用者に地域情報コミュニティを提供することにより、利用者が街の魅力を再発見するきっかけとなり、地域活性化や楽しい商店街の実現につながると期待されています。
明治大学小林正美研究室は、都市計画・建築分野でのIT活用による街の活性化を研究テーマとしています。同研究室は今回の実証実験により、利用者への地域情報の供給と利用者の実際の街歩きの行動パターンとの相関性分析を行います。
NECは今回の実証実験で、このたび開発したシステムの有用性や課題を検証し、今後、人や街の状況情報(コンテキスト)を取得して活用する様々なサービスの提案およびシステムの開発に活用していきます。
以上
< 本技術に関するお客様からのお問い合わせ先 >
NEC ユビキタス基盤開発本部
電 話:(03)5476-9797(直通)