テルモ、シール性の高い3層構造の血液透析用人工血管「グラシル」を発売
テルモ、独自の3層構造人工血管を発売開始
血液透析用人工血管「グラシル」
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:高橋晃)は、このたび、シール性の高い3層構造の人工血管の製品化を実現し、12月1日より血液透析用人工血管「グラシル」の発売を開始いたしました。07年度の売上見込みは、約1億円です。
血液透析療法では週に3回程度、血液を体外で循環させて透析を行いますが、その都度、腕などの血管に針を刺すため、患者様の血管が大きなダメージを受けます。患者様ご自身の血管が透析医療に耐えられなくなった場合の治療法として、人工血管の移植が行われています。
近年、高齢化や透析期間の長期化、さらには、糖尿病により血管がもろくなった患者様が血液透析に移行するケースが増えていることから、人工血管の必要性はますます高まっています。
この「グラシル」は、独自の3層構造の技術を用いております。形状復元性を高めた中間層で、シール性を高め、透析終了時の血管から針を抜いた後の止血を容易にします。また、生体組織になじみ、一体化しやすいよう、内・外層を多孔質にしています。
なお、グラシル治験先の医療機関への販売は、テルモが行い、そのほかの医療機関への販売は、日本ライフライン株式会社(本社:東京都豊島区、社長:鈴木啓介)が行います。
販売名 : グラシル
医療機器承認番号 : 21800BZZ10056
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