沖電気、中国のケーブルテレビ事業者向けに次世代ハイブリッドSTBを発売
OKIが次世代ハイブリッドSTBを開発し、中国市場に参入
~インテル製メディア・プロセッサーを搭載し、ケーブルTVとIP-TVサービスの同時利用を実現~
OKIは、このたびインテルが提供する高性能メディア・プロセッサーを搭載した次世代ハイブリッドSTB(Set Top Box)を開発し、中国のケーブルテレビ事業者向けに2007年度より本格的に販売活動を開始します。本製品に搭載されるプロセッサーは、高い処理能力が必要なアプリケーションやサービス向けに供給されるものです。
「中国においては、2008年の北京オリンピック開催や2015年のアナログ放送全面停止に向けて、ケーブルテレビのデジタル化とIP-TVの普及が急速に進み、映像サービスにおいて、放送と通信が融合していくものと考えられます」と、OKIの杉本常務取締役中国ビジネス推進本部長は語っています。「一部都市におきましては、ケーブルテレビ加入者様向けにIPを利用した付加価値サービスを提供することによりデジタルTV事業の立ち上げに成功している先進的な事例も見られるようになってきており、今後、益々ケーブルとIPの融合に対するニーズが高まると期待されます」。
今回、OKIが開発する次世代ハイブリッドSTBは、ケーブルテレビでの受信とIP-TVサービスの利用が同時に可能となるハイブリッド型です。ネットワークに負荷をかけずに高画質映像を楽しめるH.264 HD再生機能を実現しています。ケーブルテレビが配信する映像サービスを受信するために必要なDVB-Cチューナーに加えて、IP系のビデオ・オン・デマンドなどのサービスを受けるためのIP-STBも内蔵するなど優れた機能を持っております。また、インテルの高性能メディア・プロセッサーを搭載することにより、複雑なグラフィック映像をスムーズに動かせることが可能となり、ビデオ・オン・デマンドやオンラインの3Dゲームなどの高付加価値サービスを加入者に対して提供できるようになります。
「OKIの次世代ハイブリットSTB開発を歓迎します。インテルのコンシューマー機器向けのプラットフォームは、柔軟で高い処理能力かつ高度なソリューションの統合性を提供し、OKIが新たな価値提案のできるモデル投入の実現を可能にしました。このプラットフォームの柔軟性は、特別な革新的エンターテイメント・アプリケーションを生み出すことを可能にし、先進のサービスをエンドユーザーに提供できます。」と、インテル コーポレーションのティム・パーカー氏(コンシューマ・エレクトロニクス本部 日本・アジア地区統括部長)は語っています。
中国におけるデジタルTVの加入世帯数は2005年末で413万戸を数え、2008年度には3,966万戸にまで達するといわれています。現在のデジタル化率は3.29%程度ですが、今後、急速に普及してくること期待できます。また、中国のIP-TV加入者は2005年の10万人が2008年には340万人にまで拡大すると予想されており、STB市場が今後急速に成長していきます。
「OKIは1996年に日本で初めてVoIPシステムを市場投入し、また、2002年には世界最大規模である500万加入のキャリアグレードのソフトスイッチを稼動させるなど、VoIP分野において高い技術と豊富な実績を持っています。今回開発する次世代ハイブリッドSTBは中国市場向けにマーケティングを行ってきたものです。インテルの高性能CPUを搭載し、OKIの最新の映像処理技術と長年蓄積してきたVoIP技術を組み合わせ、ケーブルとIPの融合を実現する先進的な商品であり、必ずや急拡大している中国のSTB市場のニーズに応えるものと確信しています。OKIでは早期に市場導入するべく商品開発に注力するとともに、販売体制等の整備を行っていきます」と、杉本常務取締役は述べています。
なお、次世代ハイブリッドSTBは、なお、12月4日~8日まで香港で開催されているITU Telecom World 2006のOKIブースにおいて参考出展しております。
【 製品の主な特長 】
・H.264 HD再生機能
・DVB-Cチューナー内蔵
・ビデオ・オン・デマンドや3Dゲームなどの高付加価値サービス対応の高性能メディア・プロセッサー搭載
※ 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
※ その他、本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。