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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2007'05.11.Fri

日立アプライアンス、省エネ向上の設備用リモコン型パッケージエアコン24機種を発売

設備用リモートコンデンサー型パッケージエアコン
「リニューアルの達人(設備用)」を発売

インバータースクロール圧縮機の搭載により省エネ性を大幅に向上


 日立アプライアンス株式会社(取締役社長:石津 尚澄)は、室内ユニットに高効率のインバータースクロール圧縮機の搭載をはじめ、室内外のユニット各部位を改良し、省エネ性を大幅に向上させた設備用リモコン型パッケージエアコン「リニューアルの達人(設備用)」全24機種を2007年1月22日から順次発売します。なお、本製品は、既設の冷媒配管や配線および電源機器をそのまま再利用可能とすることで、施工箇所を最小限に抑え、施工期間を短縮することができます。


■ 型名および出荷時期
 * 関連資料 参照


■ 新製品の主な特長

1. 業界初、リモコン型に高効率インバータースクロール圧縮機を搭載し、省エネ性を大幅に向上
 業界で初めて、リモコン型の設備用パッケージエアコンに新開発の高効率インバータースクロール圧縮機を搭載しました。さらに室内ユニットの定速圧縮機(*7)、熱交換器や、室外ユニットのファン、ファンモーター、熱交換器なども高効率化することで、従来の定速機と比較して、最大で約36%アップの冷暖平均COP3.75(8馬力相当;50Hzの場合)を達成し、省エネルギー化を実現。年間電気代は、15年前の当社定速機と比較し、最大で約45%低減(*8)しました(10馬力相当;50Hzの場合)。

2. 業界初、既設の冷媒配管洗浄をすることなく、再利用を可能とし、リニューアルの施工期間を短縮
 2000年以前に納入した設備用パッケージエアコンに採用されていたHCFC冷媒(R22)の冷凍機油である鉱油を捕捉する「鉱油捕捉フィルター」を室外ユニットのレシーバータンク(*9)内に搭載しました。これにより、既設の空調設備がHCFC冷媒でも冷媒配管の洗浄をすることなく、既設配管の再利用を可能としました。これは既設の空調設備が当社製だけでなく、他社製の設備用パッケージエアコンでも対応します。また、リニューアル時に既設配管の長さが正確に把握できていなくても総配管長が35m以内であれば、冷媒のチャージを不要としました。これらにより、リニューアルの施工期間を短縮することが可能です。

3. 室外ユニットのサイドフロー化による小型化で据付け性が向上
 室外ユニットを全機種サイドフロー化したことにより、トップフロー型の従来製品と比較して、奥行き寸法を約62%、据付面積を約57%削減(*10)しました。これにより工場建屋の軒下など壁際への設置でもスペースをとらず、据付け性が向上しました。

(*7) 280型(10馬力相当)以下の機種は、インバータースクロール圧縮機1台を搭載する。450型(16馬力相当)以上の機種は、インバータースクロール圧縮機1台と定速圧縮機1~2台を組み合わせて搭載している。
(*8) 280型(10馬力相当)機種の場合。日本冷凍空調工業会規格(JRA4048:2006)の期間消費電力量算出基準に準拠
(*9) 余分な冷媒を一時貯蔵する容器。主にコンプレッサーの回転数や外気温度の変化により、冷凍サイクル内の冷媒量が変動する際に利用する。
(*10) 空冷ヒートポンプ式10馬力相当の場合。


■ 需要動向および開発背景
 国内市場において、10~15年前に納入された空冷ヒートポンプ式および空冷式(5~30馬力)の設備用パッケージエアコンは、約27万台にのぼり、その約7割の約19万台がリモコン型です(当社推定)。しかし、業界各社は、2000年以降新冷媒(R407C・R410A)への転換に伴い、リモコン型から店舗用パッケージエアコンやビル用マルチパッケージエアコンと同じシステム構造のセパレート型へと移行してきました。
 今現在、リニューアル期を迎えている10~15年前のリモコン型を、このセパレート型にリニューアルする場合、室外への電源工事や室外ユニットの質量増による設置場所の耐加重補強工事など新規工事が必要となる面が課題となっていました。
 これまで、当社は室内ユニットに定速のスクロール圧縮機を搭載したリモコン型の設備用パッケージエアコンを製造・販売してきましたが、今回、リニューアル時にセパレート型が抱える課題の解決や環境ISO取得工場等、環境対応基準が高い事業所においても、空調設備のリニューアルを容易に実行可能とするために、室内ユニットにインバーター制御のスクロール圧縮機を搭載し、省エネ性を大幅に向上させたリモコン型の設備用パッケージエアコンを新たに開発しました。


以上

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