NEC、「NX7700i」とマイクロソフトの次期サーバーOSと連携しCPU/メモリの動的置換に成功
エンタープライズサーバ「NX7700i」とマイクロソフト社の
次期サーバOSの組み合わせで世界初となるCPU/メモリの動的置換に成功
NECは、エンタープライズサーバ「NX7700i」とマイクロソフト社の次期WindowsサーバOS"Longhorn(ロングホーン)"開発途上版(注1)を組み合わせたシステムにおいて、システムを停止させることなくCPUとメモリの交換を行う動的置換(Hot-replace)に世界で初めて成功いたしました。
本機能は、メインフレームで培ったNECのハードウエアおよびファームウエア(注2)技術と、マイクロソフト社のOS技術の緊密な連携により実現いたしました。
この機能は、WindowsサーバシステムのRAS(注3)能力をさらに高めるものです。こうした機能を持たないシステムでは、致命的なハードウエア障害に至る予兆(注4)を検出した場合、一度システムを停止しハードウエアを交換する必要があります。信頼性に優れたクラスタ構成のシステムでさえ、稼動ハードウエアの切り替え処理のために数十秒間業務アプリケーションが停止いたします。
次世代ネットワーク(NGN)の進展にともない、24時間365日連続したサービス提供基盤が一層求められていく中、処理の停止はビジネス機会の損失に直結いたします。この機能により、今後はハードウエア障害の予兆に基づき、システムを停止させることなく正常なハードウエアに交換することが可能となり、ビジネスの機会損失を低減させることが可能になります。
なお、今回使用したサーバ「NX7700i/5080H-64」は、インテル社の64ビットCPU「デュアルコア インテル(R) Itanium(R)2 プロセッサ(注5)」を最大32個搭載可能な大規模高信頼性サーバです。今回の成果は2005年10月の世界初となるLonghornでのCPU、メモリの動的構成追加(Hot-add)の成功に続くものとなります。
NECでは、今後もエンタープライズ領域向け基幹業務サーバ機能の強化や拡大を推進するとともに、Windowsプラットフォームソリューションや、Itanium2を活用したソリューションビジネスの発展を目指してまいります。
なお、NECでは本年12月6日から8日まで東京ビックサイトで開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2006」のNX7700i展示ブースにおいて、動的置換のデモを実施いたします。
以上
<Microsoft社からの賛同コメント>
NECのエンタープライズサーバ「NX7700i/5080H-64」におけるCPUとメモリの動的置換(Hot-replace)動作検証の成功を大変うれしく思います。
「NX7700i/5080H-64と弊社の次期WindowsサーバOS"Longhorn"との最適な組み合わせにより、スケールアップデータベースや、業務アプリケーションの市場に向けたビジネスがさらに拡大するものと信じております。
Windows Server部門. ゼネラルマネージャ ビル・レイン
(注1)
Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標。
(注2)
ハードウエアとOSとの間の階層で動作する基本ソフトウエア。
(注3)
Reliability(信頼性) Availability(可用性) Serviceability(保守性)
(注4)
致命的なハードウエア障害は発生していないものの、CPU/メモリの訂正可能エラー件数が閾値(しきいち)以上に増大した状況。
(注5)
インテル、Itaniumは、米国およびその他の国におけるインテルコーポレーションまたはその子会社の商標または登録商標。
その他の各種名称会社名はそれぞれ各社の商標あるいは登録商標。
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