BCN、薄型テレビなど年末商戦の販売動向調査結果を発表
『BCNランキング』でみた年末商戦市場動向
BCNランキングについて
◆BCNランキングは、全国大手パソコン販売店のPOSデータを日次で集信、商品カテゴリ毎に集計した情報を配信する店頭実売データ提供サービスです。
・データ提供販売店は、全国22社、約2,300店舗(※2006年11月現在)
・パソコン/デジタルAV機器関連商品を115アイテムに分類・集計
【 発表の要旨 】
■薄型テレビ市場の動向
薄型TVは10月に金額ベースで前年同月比103%と落ち込んだ。
うち液晶TVは105.4%、プラズマTVは98.1%で初の前年割れ。
新製品の供給不足、値下がり期待の買い控えなどの影響はあるが、急激に拡大してきた薄型TVの需要が、来年にも踊り場にさしかかる懸念が出てきた。
液晶TVは11月に急反発し、金額で同131.2%と今年の平均的な伸び率を回復。40インチ以上の大画面化へのシフトが順調に進んでいる。
プラズマTVも11月、台数ベースで145.7%と反発したが、金額では107.6%と厳しい状況にある。価格下落の影響と液晶TVとの競合で、プラズマの成長神話は転機を迎えた。
○液晶TVは大画面シフトで価格低下に歯止め
11月単月では、40インチ以上の構成比(金額)が初めて2割を超えた。
シャープが10月に発売した52インチモデルが、プラズマも含めた50インチ以上の商品帯で30%のシェアを獲得。
上位売れ筋商品の価格低下は、1O-11月のひと月で平均7-10%減と大きい。
しかし、各インチ帯でワンランク大きいサイズの商品が売れ筋にあがってきたため、全体では価格低下に歯止めがかかった。
○プラズマTV苦戦の背景
液晶との競合が激化。このため32-50インチ未満では、6月から半年で約25%の大幅な値崩れとなった。
プラズマの独壇場であった50インチ以上でも、11月には液晶に30%のシェアをとられるなど、劣勢が目立つ。
○そのほかの商品の動向(11月の前年同月比)
「DVDレコーダー」 TVのリモコンリンク機能がけん引、金額が100%と前年並みに
「デジカメ」 デジタル一眼が好調、コンパクトも含め台数は106%に
「パソコン」 Vista登場前の買い控えで金額は25%減
「携帯電話」 番号ポータビリティ以降、11月にはauが前月比4%増
メーカーではシャープが勝ち組に
(※ 以下、詳細は添付資料を参照してください。)