英CSR、Dynamic Hearing社のATLAS音声処理ソフトを「BlueCore5-Multimedia」に採用
CSR、Dynamic HearingのATLAS音声処理ソフトを
BlueCore5-Multimediaに搭載
CSR plc (英国ケンブリッジ、ロンドン証券取引所 略号:CSR.L、日本法人:シーエスアール株式会社、東京都千代田区、ジェネラル マネージャー:富永 創樹。以下、「CSR」)は、本日Dynamic Hearing社が、当社の展開するサードパーティ ソフトウェア開発企業との提携プログラム、「eXtension パートナープログラム」に参加し、同社のATLAS(TM)音声処理ソフトウェアが当社の高性能DSPを搭載したBlueCore5-Multimediaチップへ搭載されると発表しました。ATLASを搭載したBlueCore5-Multimediaは、携帯電話やヘッドセット製品メーカーが、少ない処理能力で、より長い通話時間を実現する製品開発を可能にし、エンドユーザーに優れた利用環境を提供します。これは、CSRの顧客に対して、「最先端の優れたマルチメディアBluetoothソリューションを提供する」という当社の方針を推進するものです。
当社のBlueCore5-Multimediaは、DSPとメモリを内臓したアーキテクチャで、サードパーティのオーディオ エンハンスメント ソフトウェアをサポートしている、市場で唯一のBluetoothシリコンです。これらのサードパーティソフトウェアは、当社のeXtension パートナープログラムにより顧客に提供されます。
「低消費電力」、「高性能」を同時に達成するATLAS音声処理ソフトウェアは、わずか7 MIPSの処理能力で、高品質サウンドの「送信」、「受信」両方を実現するDSPソリューションです。ATLASソフトウェアは、33に分割した周波数帯域でボリューム調整を行なう事で、様々な雑音環境でもユーザーのリスニング能力を向上し、より明瞭なスピーチを提供します。ATLASは、ハンズフリーの自動ボリューム調整する事で、ヘッドセットのアコースティック出力を快適なレベルに維持します。さらに、BlueCore5-Multimedia上でATLASを実行している当社のDSPは、バックグラウンドノイズレベルの変化に追従し、明瞭度を維持する為にヘッドセットの音量を自動調整します。この機能により、ユーザーは、バックグラウンドノイズの変化を補正する為に手動で音量を調整する必要がなくなります。また、自動車運転時にヘッドセットユーザーは、ハンドルから手を離す必要がなくなる為、ドライブを楽しみながらヘッドセットをより「快適」、「安全」に使用することが出来ます。ATLASはバックグラウンドノイズの変化を補正するだけでなく、電話網の通話相手先で発生するノイズや、手元のマイクが拾う周辺ノイズを低減する事で、スピーチの明瞭度を向上します。
■CSR社、ワイヤレス オーディオ ストラテジック ビジネス ユニット (SBU) 担当SVP、Richard Ordのコメント:
「当社は、業界で唯一、マルチメディアBluetooth製品にDSPを搭載しています。BlueCore5-Multimediaは、業界最高性能のDSP(64 MIPS)とオンチップメモリを搭載しています。CSRは、eXtensionパートナーシップを通じて、当社顧客の最終製品の付加価値向上の実現をサポートします。当社は、Dynamic Hearing社の高性能な自動ボリューム調整機能をBlueCore5-Multimediaに搭載する事で、お客様のヘッドセットと携帯電話の製品競争力を明らかに高める事ができます」
■Dynamic Hearing社 CEO、Dr. Elaine Saundersのコメント:
「Bluetoothは、当社のATLASソフトウェアにとって理想的なアプリケーションです。ATLAS搭載のCSRのBlutoothソリューションは、ヘッドセット等のエンドユーザー向けワイヤレス製品の【音声レベル】と【音質】の最適化が可能です。BlueCore5-Multimediaのハードウェア アーキテクチャは、当社のソフトウェアをポーティングするための理想的なプラットフォームです。これにより、優れたハードウェアとソフトウェア両方を搭載した統合型Bluetoothソリューションの提供が可能になります」
BlueCore5-Multimediaの内臓ステレオコーデックのS/N比は、同等製品の中で最高レベルの-95 dBを達成し、ヘッドセット製品に優れた音質を提供します。また、BlueCore5-Multimediaは、業界最高レベルの「低消費電力」と優れた「RF性能」を実現しています。本製品の送信電力は+6.5 dBm、受信感度は-90 dBmで、ミュージック再生時や通話時に発生する他の無線との干渉を排除する事ができます。BlueCore5-Multimediaを採用したステレオヘッドセット製品は、バッテリ駆動で業界最高レベルの24時間以上のミュージック再生が可能です。
■CSRについて
CSR plcはBluetooth テクノロジーの世界的なリーディング プロバイダであり、さらにWi-Fi (IEEE802.11) 等のシングルチップ無線通信規格の専門技術を開発しています。CSRは、Bluetooth規格に準拠した、2.4GHz高周波回路、ベースバンド及びマイクロコントローラを集積したBlueCore ハードウェア/ソフトウェア ソリューションを提供しています。CSRの顧客は、Apple, Dell, LG, Motorola, NEC, Nokia,パナソニック、RIM、Samsung, シャープ、ソニー、TomTom, 東芝等のグローバル企業です。CSR は、ケンブリッジ(英国)に本社ならびに営業所があり、日本、韓国、台湾、中国、インド、フランス、デンマーク、スウェーデン、米国(ダラスおよびデトロイト)に営業所があります。
■Dynamic Hearingについて
Dynamic Hearing社(本社:オーストラリアリッチモンド)は、オーディオデバイス組み込み用に、最先端の独自音声処理ソリューションを提供します。当社の技術は、どんな環境化でも優れたオーディオ品質を実現し、ユーザーへ優れたモバイルライフスタイルを提案するものです。Dynamic Hearingは、当社の独自技術を補聴器やヘッドセットなどのコミュニケーションデバイス製造メーカーにライセンス供与しています。当社は、優れたオーティオロジスト、科学者、ソフトウェアプログラマー、DSPエンジニアから構成される開発チームと、迅速な製品開発、サイエンティフィックバリデーション、オーティオ関連企業とのパートナーシップに注力するマネージメントチームを有します。www.dynamichearing.com.au
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