東陽テクニカ、ビー・テクノロジーと電子回路シミュレーターのモデリング販売で協業
電子回路シミュレーションの煩雑な初期設定作業を大幅に軽減
モデリング販売開始!
株式会社東陽テクニカ(東京都中央区 福本高一郎社長)は、株式会社ビー・テクノロジー(東京都港区 堀米毅社長)とベストセラー電子回路シミュレータである"Micro-Cap8"(米国スペクトラム・ソフトウェア社製)用モデリングの販売協力契約を締結しました。
Micro-Cap8(以降、MC8)は、Windows上で動作するパソコン用のSPICE(スパイス)系電子回路シミュレーション・ソフトウェアです。MC8は、"スケッチ・アンド・シミュレート"(=回路図を描いて、シミュレーションを行う)のキャッチフレーズ通り、回路図エディタとアナログ/デジタル混在の電子回路シミュレータの機能を持ちます。
MC8には16,000を超える部品ライブラリが収録されていますが、米国メーカ製の部品が多く日本製の部品を利用したいユーザは自分でモデリング(部品登録)を行なう必要がありました。
しかしながら、ユーザ自身がモデリングを行うには、
(1)モデリングについて高度な専門知識が必要。
(2)部品メーカから提供されるデータシートの情報では、モデリングには不十分な場合が多い。
といった問題があります。
そのうえ、不完全なあるいは誤ったモデルであってもシミュレーションは実施可能なため、実基板の動作とは異なるシミュレーション結果を招くこともあり、モデリングを自ら行うことを敬遠するユーザが多く存在しました。
これらを解決すべく(株)東陽テクニカは、モデリングの専業メーカである(株)ビー・テクノロジーと提携し、MC8用のモデリングを(株)ビーテクノロジーが製作、(株)東陽テクニカが販売するという協力体制を整えました。
販売するモデリングは、実サンプルを利用して測定した結果とシミュレーション結果との検証データを添付してご提供しますので、迅速且つ安心してご利用いただけます。
■ 発売開始:2006年11月吉日
■ 売上計画:初年度 5,000万円
■ 電子回路シミュレータ"Micro-Cap8"について
Micro-Cap8(以後MC8)は、米国スペクトラム・ソフトウェア社(1980年設立。カリフォルニア州サニーべイル)が、1982年にApple社のPC上で動作するSPICE系のシミュレータとしてリリースしたMicro-Cap1が、バージョンアップを重ね、より使い易く改良された製品です。東陽テクニカは1987年にスペクトラム社と国内独占販売代理店契約を締結後、20年にわたり日本のエンジニアにMicro-Capシリーズを提供しております。
■ 株式会社ビー・テクノロジーについて
ビー・テクノロジーは2002年に設立し、小信号からパワーエレクトロニクスまでを含め電子部品(半導体部品、受動部品、バッテリー、モータ等)のデバイスモデルを提供しております。また、回路設計の開発期間短縮の為、頻繁に採用される回路方式のデザインキットも準備し、具体的に商品開発期間短縮の為の環境をソリューションで提供する事で、お客様の問題解決に取り組んでおります。ビー・テクノロジーに関する詳細は http://www.bee-tech.com をご覧ください。
■ 株式会社東陽テクニカについて
東陽テクニカは昭和28年の設立より「技術と情報」をキーワードに、最先端の「測るツール」を欧米の電子計測機器メーカより輸入し、日本の技術発展に寄与することを使命として、日本の研究者・開発者に提供してきました。「電子技術センター」における検査、保守、修理、校正、技術サポートや自社製品の開発。「テクノロジー・インターフェースセンター」で行われる顧客向けの各種セミナー・トレーニング。こうした取組みは、400人を超える全従業員の8割を占めるエンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく、顧客に最大の満足を提供し続けます。東陽テクニカに関する詳細は、 www.toyo.co.jp をご覧ください。
☆Micro-Cap・モデリングURL: http://www.toyo.co.jp/micro-cap/