三菱電機、三菱インテリジェント検査ユニット向け「MESインタフェースボード」を発売
上位システムでの情報データ活用が低コストかつ簡単にできる
三菱インテリジェント検査ユニット用「MESインタフェースボード」発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、生産現場の検査情報と上位のシステムを直接接続できる、三菱インテリジェント検査ユニット用「MESインタフェースボード」を12月27日から発売します。
【 発売の概要 】
品 名 MESインタフェースボード
形 名 IU2-1EMES
構成品 ・MESインタフェースボード
・付属ソフトウェア
(IU MES Interface)
価 格 オープン
発売日 12月27日
【 発売の狙い 】
製造業では需要変動への迅速な対応、稼働率向上、リードタイム短縮、品質向上、コスト低減など、さまざまな課題を解決するため、受発注システムから生産現場にまでIT化が進められています。当社は、生産現場で収集した各種実績データと上位のMES(製造実行システム)とを連携させ、実績データを解析したり、需要変動や実績に応じた柔軟な生産指示を行ったりして、工場の生産性向上や品質向上を支援するソリューション事業「e‐F@ctory」を展開しています。近年は、出荷製品の特性や部品構成を管理するトレーサビリティー要求の拡大に伴い、検査データをはじめとする生産現場の検査情報を上位システムで低コストかつ簡単に活用できることが生産現場から求められています。
今回発売するMESインタフェースボードは、超高速の多チャンネル・サンプリング機能を持つ三菱インテリジェント検査ユニット「MELQIC-IU2」シリーズに挿入し、生産現場の検査情報とMESとの直接接続を可能にするもので、昨年6月に発売したシーケンサ用、本年3月に発売したグラフィックオペレーションターミナル用に続く、MESインタフェースの第3弾製品です。
インテリジェント検査ユニットは、データの収集や処理に関するプログラムをフローチャートや表形式を用いて簡単に作成・変更でき、データの良否判定や解析が生産現場で行える検査装置専用コンポーネントです。モーター関連製品、自動車部品、家電製品、電子部品などの検査分野で活躍しており、MESインタフェースボードによる検査情報の活用により、さらなる工場の生産性向上と品質向上を支援します。
【 新製品の特長 】
1.インテリジェント検査ユニットとMES(製造実行システム)を接続するゲートウェイ機器が不要
通常、インテリジェント検査ユニットに集められた検査データをMES(製造実行システム)に渡すには、MESのデータベースが読取可能な形式に変換して送信するゲートウェイ機器が必要ですが、本製品はアクセス用のデータをSQL※1文で自動生成するため、ゲートウェイ機器や通信用のプログラムなしで、インテリジェント検査ユニットとMESを直結することができます。
これにより、ハードウェアコストおよびソフトウェア開発コストを削減し、稼働後のシステムメンテナンスコストを軽減します。
※1:Structured Query Language(構造化問い合わせ言語)のことで、データベースの定義や操作などを実現するためのデータベース言語の1つ
2.MES(製造実行システム)など情報システムのデータベースと簡単に接続
MES(製造実行システム)のデータベースへのアクセスが、付属のソフトウェア「IU MES Interface」で簡単に設定できます。データベースにアクセスするためのプログラムを作成する必要がなく、システム構築時のソフトウェア開発コストの削減と工期の短縮が図れます。
3.データの信頼性を確保する多様な機能を搭載
データベースとの接続で異常が発生した場合に、送信データをインテリジェント検査ユニット側でバッファリング(一次記憶)することができます。バッファリングしたデータは異常から復帰した後に再送信するので、大切なデータを保護することができます。
タイムスタンプ付きでの情報発信・統計処理や、演算機能による稼働率・故障率などのデータも簡単に作成することができます。
(※ 以下、詳細は添付資料を参照してください。)
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