米IBM、他社のインスタント・メッセージングサービスと相互接続
IBM Lotus Sametime,AOLのAIM,Google TalkおよびYahoo!Messengerが、
世界最大規模のビジネス・インスタント・メッセージング・コミュニティーを創出
業界標準に新たに対応することにより、ビジネス向けと消費者向けのIMコミュニティーが融合
[米国ニューヨーク州アーモンク 2006年12月6日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は6日(現地時間)、IBM(R) Lotus(R) Sametime(R)インスタント・メッセージングをご利用のお客様が、AIMおよびGoogle Talk(TM)インスタント・メッセージング・サービスのユーザーと通信できるようになり、さらにYahoo!(R)Messengerとの相互接続も数週間のうちに確立される予定だと発表しました。これらのインスタント・メッセージング・コミュニティーと接続することにより、Lotus Sametimeのユーザーは、世界中の1億5,700万人を超えるインスタント・メッセージングのユーザーとメッセージの送受信を行ったり、相手の状態を確認できるようになります。
Lotus Sametimeと、AOLのAIM、Google TalkおよびYahoo!Messengerとの相互接続は、インスタント・メッセージングの業界標準である Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)およびSession Initiated Protocol(SIP/SIMPLE)を利用することによって実現しました。
業界標準は、リアルタイム・コラボレーション業界の変化と成長に重要であり、単なるチャットの基本機能から、VoIP(Voice Over IP)やWeb会議などさまざまなコミュニケーションの中心へと発展することに貢献します。IBMは、AOL、Google、JabberおよびYahoo!と共にSIP/SIMPLE標準とXMPP標準を支持しています。
IBM Lotusのゼネラル・マネジャーであるマイケル・ローディン(Michael Rhodin)は、次のように語っています。「IBMが先ごろ実施したCEOに関するグローバルな調査(注)によると、世界中の経営幹部は、効果的な成長を実現するためには企業の垣根を越えたコミュニケーションが必要だと考えている、という結果が出ています。IBMは、大手エンタープライズ・ベンダーとして初めて、世界におけるインスタント・メッセージングのユーザー層の70%以上をつなぐコンピューティング標準を採用しています。」
AOLのビジネス・サービス担当バイス・プレジデントであるブライアン・カリー(Brian Curry)は、次のように語っています。「世界中で数千万もの人々がビジネス・コミュニケーションを強化するために毎日インスタント・メッセージングを利用しています。Lotus SametimeのユーザーとグローバルなAOLメッセージング・コミュニティーとを一致協力してつなぐことにより、IMのユーザーは、通りを挟んだ向いのビルの相手であろうと、海外の相手であろうと、より簡単にメッセージを送信できるようになります。」
Google Talk担当プロダクト・マネジャーであるマイク・ジャザイェリ(Mike Jazayeri)は、次のように語っています。「当社では、ユーザーが必要とする場合には、時と場所を選ばず、簡単な操作でリアルタイム・コミュニケーションを実現するということを常に目指してきました。この目標を達成するには、XMPPなどの標準や業界パートナーによるコミットメントが不可欠です。仕事関係者(一部では企業向けGoogle Apps for Your Domainプラットフォームを通じてGoogle Talkを利用)との、より簡単なコラボレーションを推進すると共に、Google Talkネットワークを利用している友人や家族とのシームレスなつながりも促進できることを嬉しく思います。」
Yahoo!Inc.のリアルタイム・コミュニケーション担当シニア・ディレクターであるジェフ・ボンフォルテ(Jeff Bonforte)は、次のように語っています。「Yahoo!は、業界全体の相互接続性の推進に取り組むリーダーです。Yahoo!MessengerとLotus Sametimeのユーザーとの間に質の高い相互接続をもたらし、職場の生産性およびコラボレーションを向上できることを嬉しく思います。Yahoo!Messengerのユーザーは、さまざまな消費者向けおよび企業向けIMコミュニティーにわたる人々とフレキシブルに接続できるという独特の強みを手に入れます。当社では、IMユーザーに安全かつ便利な体験を提供するというコミットメントを共有する市場リーダーと、今後も協力していきたいと考えています。」
Lotus Sametimeは、IBM Lotus Sametime Gatewayを介してAIM、Google TalkおよびYahoo!Messengerと接続できます。このゲートウェイは、受け取ったインスタント・メッセージを適切なプロトコルに翻訳して受信側に相互に送信しており、Lotus Sametimeと一般の各IMコミュニティーとの間の中継点としての役割を果たします。IT管理者は、Lotus Sametime Gatewayのポリシー管理機能を活用し、ユーザーの業務上のニーズに基づいてアクセス制限などを任意に設定できます。
Lotus Sametimeのユーザーは、AIM、Google TalkおよびYahoo!Messengerの接続をLotus Sametimeクライアントに直接追加することができます。インスタント・メッセージングのプラットフォームに関係なく、シームレスに通信できるようになるため、企業と外部とのリアルタイムでの情報のやりとりを困難なものとしていた障壁が取り除かれることになります。1つの環境の中で複数のインスタント・メッセージング・クライアントを管理する必要性がなくなることで、企業は時間面およびコスト面での節約を実現し、情報共有のスピードを加速できます。
さらに、外部の相手の状況もLotus Sametimeクライアント上に表示されます。これにより、ユーザーは相手が連絡可能なのか、取り込み中なのか、あるいはオフライン状態なのかを知ることができるため、質問や懸案事項に対処してもらえるかをすぐに把握することが可能になります。
このLotus Sametime Gatewayは既に市場への提供を開始しており、Lotus Sametime 7.5のライセンスに含まれています。Lotus Sametime 7.5のお客様は、IBM Passport Advantage(R) WebサイトよりLotus Sametime Gatewayをダウンロードしていただけます。Lotus SametimeとYahoo! Messengerとの相互接続は、今後数週間のうちに実現する予定です。
Lotus Sametimeの詳細については、
http://www.ibm.com/lotus/sametime (US)をご覧ください。
(注1)2006年3月1日「The IBM Global CEO Study」
[補足]
日本国内においても、Lotus Sametimeのパスポートアドバンテージ契約をお持ちのお客様は、Lotus Sametime Gateway Serverを、IBM Passport AdvantageのWebサイトからダウンロードすることができます。
Lotus Sametimeの詳細についての日本語情報は、下記 URLをご参照ください。
http://www.ibm.com/jp/software/lotus/products/st75/index.html
以 上
IBM、Lotus、Passport Advantage、Sametimeは、IBM Corporationの米国またはその他の国、あるいは両方における商標。
Google、Google Talkは、Google Inc.の米国および/またはその他の国における商標。
AIMは、AOLの登録商標。
Yahoo! Messengerは、Yahoo!の登録商標。
その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標。
<ホームページ>
日本IBMトップページ:http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース:http://www.ibm.com/press/jp/