リニアテクノロジー、組込みアプリケーションなど向けにデュアルスロットPCI Expressホットスワップ・コントローラーを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC4242」を販売開始
フォールト保護付き、小型サイズのデュアルスロットPCI Expressホットスワップ・コントローラ
2006年12月19日 - リニアテクノロジーは、ミッドレンジのネットワークまたはストレージ・サーバや組込みアプリケーション向けに細型のデュアルスロットPCI Express HotSwap(TM)コントローラ「LTC4242」の販売を開始しました。
LTC4242は、コマーシャル温度範囲とインダストリアル温度範囲で規定され、5mm×7mm 38ピンQFNおよび36ピンSSOPパッケージで供給されます。
1,000個時の参考単価は398円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC4242は、複雑なソフトウェア・インターフェイスを排除することによってアプリケーションを簡素化し、2つのスロットの主電源(12Vと3.3V)と補助電源(補助3.3V)を個別に制御する、堅牢でコンパクトなソリューションを提供します。電源ごとに、低電圧フォールトと過電流フォールトが連続的にモニタされます。12V電源入力は最大20Vまで保護されるので、さらに堅牢になります。
応答時間を調整可能な電子回路ブレーカをアナログ電流制限アンプと共に使用することにより、デュアルレベルの過電流保護を行います。補助電源は、個別のONピンとFAULTピンを使用して、完全に独立して制御されます。内蔵の3.3V補助MOSFETはオン抵抗が0.25Ωと低く、QFNパッケージの露出した裏面の金属プレートとサーマルシャットダウン保護を組み合わせることによって、デバイスの熱を最小限に抑えます。
独立したVCCピンにより、このデバイスは主電源なしでもパワーアップ可能で、補助電源のグリッチを退けることができるので、連続的な信頼できる動作を保証します。
5mm×7mm QFNパッケージは十分幅が狭いので、ボードスペースの最適化に必要ならばPCI Expressコネクタ間に配置できます。オプションのリード付きパッケージである36ピンSSOPは、ピンのランドのエリアを含めて8mm以下が要求される、幅が狭いアプリケーション向けに設計された独自のパッケージです。
フォームファクタが小さいにもかかわらず、このコントローラはポートごとに主電源と補助電源を個別に制御し、主電源と補助電源に関して個別のFAULT出力を供給し、スロットごとにパワーグッド出力とボード接続検出入力を装備しています。
リニアテクノロジーはさらに高度なモニタリングに対応するため、ハイエンドPCI Expressアプリケーション向けにADCとI2Cインターフェイスを内蔵するシングルスロットのLTC4245を提供しています。
【 LTC4242の特長 】
・PCI Expressバックプレーンに安全に挿入可能
・2つの独立したPCI Expressスロットを制御
・主電源と補助電源を個別に制御
・12V電源入力ピンの定格:20V
・0.25Ω 補助スイッチを内蔵
・36ピンSSOPおよび38ピンQFNパッケージ
(注)
VCCピンの「CC」は下付
I2Cインターフェイスの「2」は上付き
以上