新日本石油、液晶ポリマー製造装置が完成
液晶ポリマー製造装置の完成について
当社(社長:西尾進路)は、当社グループの石油化学製品製造会社である新日本石油化学株式会社(社長:高橋良昭、川崎市)川崎事業所(所長:土師省司、川崎市)において、本日、(※1)液晶ポリマー製造装置が完成しましたのでお知らせいたします。本装置は年間600トンの製造能力を有し、試運転を経て2007年4月より営業運転を開始する予定です。
当社は1987年の液晶ポリマー事業参入以来、外部から液晶ポリマーを購入し、性能を向上させるため、ガラスファイバーなどの充填剤と混ぜ合わせて加工し、(※2)「ザイダー」の商品名で国内外の需要家に販売してまいりました。液晶ポリマーは、耐熱性が高く精密加工性にも優れ、電気・電子部品用材料として、今後もアジア地域を中心に高成長が見込まれております。その一方で、大容量化する次世代DVD機など、製品の高度化に伴い、液晶ポリマーにも、より高度な性能が求められようとしています。当社は、高度化する市場の要求に応えるべく、液晶ポリマーの開発を進めてきましたが、購入品を用いての開発には限界があるため、自社技術により高性能液晶ポリマーの自製化を成功させました。当社は、本装置の完成により、液晶ポリマーの高性能化を加速させ、同事業の更なる成長・発展を目指してまいります。
以 上
※1 溶融状態で液体と結晶の中間に当たる特性を示す高性能プラスチック
※2 ソルベイアドバンストポリマーズ社(米国)の登録商標