日本百貨店協会、11月の東京地区百貨店売上高概況を発表
東京地区百貨店・売上高概況
東京地区百貨店売上高 11月
【 概 況 】
●マイナス幅は縮小したが引き続き前年割れ
気温が高めに推移したことや前年の高い伸びの反動から冬物衣料の動きが鈍化したものの、店頭中心に改装効果や催事効果等から動きをみせた。しかし、非店頭が外商需要等に伸び悩みがみられ、全体では前月に続き前年割れとなった。
・調査対象百貨店 13社 28店
・売上高総額 1,715億円余
・前年同月比 -0.7%
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、4-6月-1.0%、5-7月-1.4%、6-8月-1.7%、7-9月-0.4%、8-10月-0.2%、9-11月-0.1%となった。
【 主要品目の動き 】
●身のまわり品、雑貨がプラス
衣料品は前年の反動もあり前年割れとなった。身のまわり品と雑貨は再びプラスに転じたが、食料品は再びマイナスし、家庭用品は引き続きマイナスとなった。
衣料品は、前年の高い伸びの反動に加え、中旬頃までの高めの気温の影響で冬物の動きが鈍かったが、後半にはやや動きを戻し、マイナス2.4%となった。
・婦人服関係は、ワンピースに引き続き動きがみられたほか非ウールコートに動きがみられたが、その他のアイテムの動きが鈍く、マイナス2.1%となった。
・紳士服関係は、非ウールコート中心に動きがみられたが、スーツやジャケットの動きが鈍く、マイナス2.4%と5か月ぶりの前年割れとなった。
また子供服関係は防寒衣料等に動きをみせ小幅なマイナスとなり、その他衣料は引き続き低調であった。
身のまわり品は、ロングブーツ等婦人靴やハンドバッグ、アクセサリー等全般に動きがみられ、2.5%と再びプラスに転じた。
雑貨は、化粧品や宝飾・貴金属、絵画等に動きがみられ、1.3%と再びプラスとなった。
家庭用品は、その他家庭用品が8か月連続のプラスと動きがみられたが、家具、家電は低調で、全体ではマイナス2.1%と引き続き前年割れとなった。
食料品は、歳暮ギフトやクリスマスケーキ、おせちの予約販売も好調だったが、マイナス0.4%と3か月ぶりの前年割れとなった。