ランクセス、ダウ・ケミカル社から南アフリカのクロム化成品事業を買収
ランクセス、ダウ・ケミカル社から
南アフリカのクロム化成品事業を買収
ドイツの化学会社、ランクセスグループは、南アフリカのダウ・ケミカル社(Dow Chemical)のクロム化成品事業を買収することを発表しました。現在、ランクセスは、クロム インターナショナルサウス アフリカ社(Chrome International South Africa、略称:CISA社、本社:南アフリカ ニューキャッスル)社の株式を50%保有していますが、今回ダウ・ケミカル社の子会社、セントラケム社(Sentrachem)が所有する残りの50%の株式を取得することで、ダウ・ケミカル社のクロム化成品事業を完全に買収することになります。なお、取引価格については、公表しない方針で両社ともに合意をしています。
取引の締結は、反トラスト当局とダウ・ケミカル社の経営陣の承認を経て、2007年の第1四半期中に完了する予定です。
CISA社は、1990年代半ばに設立され、1999年より操業を開始した、年間70,000トンのニクロム酸ナトリウムを製造する化学会社です。ニクロム酸ナトリウムは、主に皮革用なめし剤の製造に使用されており、CISA社はニクロム酸ナトリウムの原料を、南アフリカのルステンブルグにあるクロム鉱山で採掘しています。CISA社の主な取引先は、ランクセスの無機顔料 ビジネスユニットと同社の南アフリカのメルバンクにあるクロムなめし剤の製造プラントです。従業員数は約120人を擁し、2005年の売上高は、約4,000万ユーロです。
ランクセスのCEOであるアクセル・ハイトマンは、次のように述べています。「ランクセスにとって初の買収となるCISA社により、ランクセスはクロム鉱から皮革用なめし剤までの包括的なバリューチェーンを構築するだけでなく、なめし剤の原料加工において世界でも最新の設備を持つことになります。この買収により、ランクセスの皮革用化学品 ビジネスユニットにおけるクロム化成品事業の利益率はさらに強化されます」
【 ニューキャッスルの製造施設 】
添付資料をご参照ください。
【 ランクセスにおけるクロムを使用した生産の流れ 】
添付資料をご参照ください。
皮革用化学品 ビジネスユニットは、世界の皮革業界におけるリーディング・サプライヤーで、南アフリカで従事する330人を含めて、現在約1,000人の従業員を擁しています。CISA社のランクセスグループへの統合後、皮革用化学品 ビジネスユニットの従業員の約30%は、南アフリカにて業務に従事することになります。
このリリースの原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
※このリリースに関する写真データは、以下のWebサイトにてダウンロードいただけます。
http://www.lanxess.jp/lcs/jp/press/
■ランクセスについて
ランクセスは、ドイツを本社に、世界18カ国におよぶ50以上の拠点で事業を展開する大手化学会社です。化学会社バイエルの化学品事業とポリマー事業の一部を母体に、2004年に設立しました。高品質の化学品、合成ゴム、プラスチックを製造し、その製品ポートフォリオは、基礎化学品、機能性化学品、顔料、プラスチック、合成ゴム、ゴム薬品、皮革用化学品、繊維加工用化学品、物質保護剤、イオン交換樹脂など多岐にわたります。全世界の従業員数は約 17,000人で、2005年の総売上は約72億ユーロにのぼります。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
http://www.lanxess.co.jp