NEC、拡張性に優れた第三世代携帯電話向け新型無線基地局装置を投入
NECが拡張性に優れた
第三世代携帯電話向け新型無線基地局装置の投入を開始
~3Gサービスエリアの迅速な拡大に貢献~
NECはこのたび、拡張性に優れ、短期間での基地局増強を実現する第三世代(3G)携帯電話(W-CDMA方式)向けの無線基地局(Node-B)新製品「RS381、RS880シリーズ」を実用化し、投入を開始いたしました。
新製品(RS381、RS880シリーズ)は、基地局本体の制御部と、RRH(Remote Radio Head)と呼ぶ小型の屋外型の無線部を分離構造とし、RRHを制御部の近傍~数十km離れた場所に設置できることが最大の特長です。これにより、様々な置局条件に柔軟に対応できる仕組みになっております。制御部とRRHは既存の光ファイバで接続できるため、制御部を交換局などに集中配備して、RRHのみをサービスエリアに張り出す方法や、制御部から小型のRRHを複数分岐してビル内や電波の届きにくい場所に柔軟に配置することにより、基地局本体の設置場所を確保しにくいケースなどでも、簡易且つ迅速に3Gエリアを拡大・構築することができます。本装置の導入により、基地局の設置工事期間を約4分の1程度に短縮できます。なお、本製品はドイツシーメンス社との共同開発製品であります。
なお、ソフトバンクモバイル株式会社では、3Gサービスエリア拡大のため、2007年3月までに基地局を増やす強化計画を打ち出しております。本製品はこの計画実現のための中核製品であり、NECは既に同社への納入を開始しております。
NECは今後、本製品をヨーロッパや中国をはじめとするアジア市場へ投入する計画です。
以上