SGHとフューチャー、佐川急便の貨物システムをオープンシステムに刷新
佐川急便の基幹システムを日本最大級のオープンシステムに刷新
先進のアーキテクチャーによるお客様へのサービス向上とIT投資の適正化の実現へ
SGホールディングス株式会社(本社:京都市南区、代表取締役会長兼社長:栗和田榮一、以下SGH)とフューチャーシステムコンサルティング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役会長兼社長:金丸恭文、以下フューチャー)は、佐川急便の基幹システムのひとつである『貨物システム』をオープンシステムに刷新し、稼動しましたので、ご案内致します。
「貨物システム」の稼動は、メインフレーム以外では実現できないと言われてきた大量トランザクションを必要とする日本最大級の大規模システムを、オープン系の分散・並列処理で実現可能なことを実証しました。オープン化により、当システムでは一日最大1000万個の貨物取扱個数に関わる1億件以上の貨物データを格納し(佐川急便の業務の中核となる貨物情報を一元管理)、一般顧客と1万台以上の社内クライアントからの貨物データ利用を可能にしました(お客様へのタイムリーな情報提供と社内業務の効率化)。
佐川急便では、お客様への将来のサービス拡充や新技術の導入などを見据え、世界標準のアーキテクチャーの採用(市場原理による調達価額の適正化)、柔軟な拡張性を備えること(適時適材適量の調達の実現)によるIT投資の適正化に取り組むため、2005年8月より5ヵ年計画となる情報システム刷新プロジェクトを開始しました。「貨物システム」は本プロジェクトでの第一弾の稼動となります。
佐川急便は、SGHグループの競争力強化とITコストの大幅削減を目指し、「SGHグループの情報システムの企画・開発・保守・運用を担う佐川コンピューター・システム株式会社」、および「複数の異なる汎用機による従来の情報システムを、先進のアーキテクチャーで統一した技術力、プロジェクト・マネジメント力を持つフューチャー」との、三社一体の体制にて、本プロジェクトを推進してまいりました。
<システム構成概要>
※ 関連資料 参照
当システムは先端のIA64を中心としたサーバ群で構成され、ミドルウェアにはフューチャーが独自に開発したJavaベースのフレームワーク技術である『RtFA』(*)(Real time Framework Architecture)を導入したアプリケーションサーバ、データベースはオラクルのOracle Real Application Clusters 10g(*)による日本初の8ノード構成で負荷分散と並列処理を行い、大量データ処理の高速化と24時間365日の無停止運用を実現しています。
(※)RtFA(Real time Framework Architecture)
リアルタイム統合フレームワーク。フューチャー独自のメッセージングソリューションにより、100%Java(PureJava)で実装されたミドルウェア
(※)Oracle Real Application Clusters 10g
分散したコンピュータを、巨大な1台の仮想コンピュータとして利用する、グリッドコンピューティングを実現するための、オラクル最新のデータベース技術