米シスコ、セキュリティサービス強化で大手プロバイダーのIronPort社を買収
シスコ、IronPortの買収契約を発表
~自己防衛型ネットワークの用途をメッセージングとWebセキュリティサービスにまで拡大~
2007年1月4日、米カリフォルニア州サンノゼ発
米国シスコ(以下シスコ)は本日、カリフォルニア州サンブルノの株式非公開企業IronPort Systems,Inc(以下 IronPort)を買収することで正式合意したと発表しました。IronPortは企業のスパム/スパイウェア防御用のメッセージング セキュリティ アプライアンスを提供する大手プロバイダーです。
e-メールやメッセージングなどのセキュリティ保護はエンタープライズ企業をはじめとする組織にとって最大の関心事です。e-メールとメッセージングはインターネット使用の主要用途であることから、IronPortの業界屈指のメッセージングおよびWebセキュリティ ソリューションの獲得により、必然的にシスコのセキュリティ ポートフォリオが拡充されることになります。IronPortのセキュリティに関する製品と技術によって、シスコの業界をリードする脅威軽減、コンフィデンシャル コミュニケーション、ポリシー制御、管理のソリューション群に、これらを補完する充実したメッセージング ソリューションのスイートが加わります。
「シスコの既存の自己防衛型ネットワーク(Self-Defending Network 以下「SDN」)に、e-メールとメッセージ保護の強力なソリューションを統合できる可能性が広がってきました。IronPortの技術を統合するためのフレキシブルなプラットフォームとしてネットワークを利用することで、お客様の要望の拡大に合わせて新しいセキュリティ アプリケーションを構築することが可能になります」とシスコのセキュリティ テクノロジー グループ担当上級副社長のリチャード・パーマーは述べています。
「インターネット メッセージングの脅威がますます巧妙化するなか、IronPortでは業界をリードするソリューションを提供し続けてきました。
シスコのSDNにIronPortのメッセージング セキュリティ技術を統合することで、お客様に新しいレベルの防御機能を提供できるようになることでしょう」とIronPortのCEOであるスコット・ウェイス氏は述べています。
契約条件に基づき、シスコは約8億3000万ドルを現金および株式で支払います。IronPortの買収は、標準的な完了条件に従い、シスコの2007会計年度第3四半期中に完了する予定です。シスコでは、この買収が2007会計年度のnon-GAAP(非会計基準)ベースの収益に影響することはないと見ています。
IronPortは2000年に設立された社員数408名の企業であり、米国カリフォルニア州サンブルノに本拠を置いています。
シスコは両社が築き上げてきた協力関係と製品化戦略の維持に力を注いでいます。買収が完了した時点でIronPortのチームと製品ポートフォリオは、リチャード・パーマーの指揮のもと、シスコのセキュリティ テクノロジー グループのビジネスユニットに統合されることになっています。
シスコシステムズ株式会社について
シスコは、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。
シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp
*Cisco、Cisco SystemsおよびCiscoのロゴマークは、米国およびその他の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。
**当資料は、2007年1月4日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
米国で発表されたニュースリリースの内容は以下のWebサイトをご参照ください。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/2007/corp_010407.html>