バンダイビジュアルなど3社、最新アニメ「FREEDOM」などHD DVDパッケージ発売で協業
バンダイビジュアル、マイクロソフト、メモリーテックのHD DVDオーサリング技術開発で、最新アニメ作品「FREEDOM」をはじめ「王立宇宙軍 オネアミスの翼」、「機動警察パトレイバー劇場版」、「機動警察パトレイバー2 the Movie」4作品のHD DVDパッケージリリースに向けた協業に合意
バンダイビジュアル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:川城和実)、メモリーテック株式会社(東京都港区、代表取締役社長:川崎代治)、マイクロソフト株式会社(東京都渋谷区、代表執行役社長:ダレン ヒューストン)の3社は、先に発表した日本のアニメーションソフト商品のグローバル市場展開に向けたHD DVD最新動画圧縮技術改善プロジェクトにおいて検証を行った結果、最新のデジタルアニメーションシリーズOVA作品「FREEDOM」および劇場版長編アニメ「王立宇宙軍 オネアミスの翼」「機動警察パトレイバー劇場版」「機動警察パトレイバー2 the Movie」の4作品をHD DVDパッケージ商品として2007年中の発売を目指し、各社協力することで合意いたしました。
ハイクオリティなアニメーション制作およびパッケージDVD販売で実績の高いバンダイビジュアルが、このたびのVC-1(※1)画像のチューニングに参加することで、より高品質な映像作品をユーザーへ提供することが可能となります。さらに3社はHDi(TM)(※2)のような次世代フォーマットを活かしたサービスの構築を目指してまいります。メモリーテックは高品質な商品開発のためのサービスインフラを担い、マイクロソフトがHD DVDパートナーやユーザーへのソリューションをサポートしてまいります。
今後はこの4作品を素材として、
1.HD DVDの商品化に向けた、VC-1動画圧縮技術における画質向上作業
2.HDi(TM)オーサリング技術を用いたHD DVDの付加価値創造とプロモーション展開の企画開発作業
3.HDi(TM)ネットワーク機能およびマネージトコピー(※3)など、パッケージメディアとネットワークの複合化による新たなビジネスモデルの共同研究を行ってまいります。
■作品概要
【「FREEDOM」とは】
日本において、日清カップヌードルのTVCFでの展開が大きな話題を呼んでいるSFアニメーションシリーズ。人類最後の生存圏である月面都市EDENを舞台に、一人の少年の行動がEDENの自由と平穏を揺るがすことになるという、大きなスケール感とダイナミックなアクションが高い評価を受けている作品。日本のアニメーションが従来得意としてきた2Dアニメーションに3D-CGIを融合させる、最新のコンセプトと技術によって生み出される映像は、次世代メディアHD DVDの技術開発ソースとして最高のものであると自負しております。
制作年度:2006年
【「王立宇宙軍 オネアミスの翼」とは】
バンダイビジュアルの記念すべき第1回製作劇場アニメは、のちに「新世紀エヴァンゲリオン」を生み出すGAINAXのクリエイターが総結集した衝撃のデビュー作。架空の惑星に存在する王国・オネアミスを舞台に、戦わない軍隊・王立宇宙軍に所属する若者たちの青春群像。緻密な設定と超高密度な作画を、坂本龍一による異世界感あふれる音楽が彩る長編SFアニメーション。(制作年度:1987年)
【「機動警察パトレイバー劇場版」とは】
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」で名高い押井守監督の代表作「機動警察パトレイバー」の記念すべき劇場版第1作。人間型作業用ロボット「レイバー」が町を闊歩し、コンピュータ犯罪が日常化した20世紀末の東京を舞台に、パトロール用レイバー「パトレイバー」で犯罪に立ち向かう警察官たちの姿をリアルに描いた高密度なストーリーと、スリリングなアクションが展開する最高のSFアニメ・エンターテイメントです。(制作年度:1989年)
【「機動警察パトレイバー2 the Movie」とは】
大ヒットシリーズ「機動警察パトレイバー」の劇場版第2作。鬼才・押井守監督が、首都東京を舞台に描きあげた衝撃の「東京戦争」シミュレーション。謎が謎を呼ぶシナリオ、超高密度な作画、CGを駆使して描き出す、内戦状態に陥った東京の姿は、もはやアニメの枠では語り切れない高度なテーマ性を勝ち得ています。(制作年度:1993年)
(※1)VC-1
VC-1 とは動画像圧縮技術の仕様であり、現在米国映画テレビ技術者協会(英語)(SMPTE:Society of Motion Picture and Television Engineers)によって規格化されています。VC-1(以前の名称は SMPTE 421M)は配信方法やハードウェアに依存しておらず、MPEG-2、RTP、およびASF システムに対応しており、デバイス メーカーおよびコンテンツ サービスは、相互運用性のあるソリューションを作成できます。Windows Media Video 9 Advanced Profileは、これらの機能を実装し、以前からのブロードキャスト/ワイヤレス インフラストラクチャでのWindows Mediaのコンテンツ配信を大幅に簡素化しています。
この動画像圧縮技術規格は高精細(HD)解像度を強化し、幅広い業界への対応を可能にし、異なるネットワーク、コンシューマ向け電子デバイス、プロフェッショナル機器の境界を越え、幅広く利用可能になっています。
(※2)HDi(TM)
HDi(TM)とはHD DVDに採用された対話型操作機能を提供する仕様であり、高精細(HD)解像度のグラフィック・透過処理・アニメーション効果・ピクチャインピクチャ・ネットワーク機能などを活用したアプリケーションの開発が可能です。採用技術としてXML等全てWeb標準のオープンスタンダードを採用しており、現在様々なHD DVDタイトルで活用されています。
(※3)マネージトコピー
マネージトコピーとは、HD DVDで採用している著作権保護技術”AACS”の機能の一つであり、認証サーバーを経ることで著作権を保護した形でコンテンツの複製を行なうことを可能にします。複製の形式に応じた柔軟な課金体系を取ることができるため、新たなコンテンツの付加価値やビジネスモデルとして注目されています。
■各社コメント
バンダイビジュアルは、マイクロソフト、メモリーテックとの共同プロジェクトを通して、HD DVDの画質向上がハイエンドユーザーの満足度を向上させ、さらにはHDi(TM)によるユーザーインターフェース開発が、次世代DVDフォーマットにおける、ユーザーに向けた全く新しいパッケージ提案のきっかけ作りになることを確信しております。
(バンダイビジュアル株式会社 常務取締役 前田明雄)
日本でも屈指のアニメーション作品を、業界のリーダー企業であるバンダイビジュアル・メモリーテックと共に次世代にふさわしい品質に向上させたいと考えています。VC-1による高画質に加え、HDi(TM)を活用してネットワークを融合させたインタラクティビティやマネージトコピーなど、今後ブロードバンドインフラの発展とともによりダイナミックで魅力的なメディアへと発展するものと確信しております。
(マイクロソフト株式会社 執行役 常務 堺和夫)
メモリーテックは、バンダイビジュアル、マイクロソフトと共同で、高画質、HDi(TM)ナビゲーションで、消費者に魅力あるHD時代の新しいパッケージ商品開発のためのトータルサービス(エンコード、オーサリング、ディスク製造、HDi(TM)ネットワークインフラ)を、実現していきます。
(メモリーテック株式会社 代表取締役社長 川崎代治)
< 添付資料1 >
< 添付資料2 >
< 添付資料3 >
< 添付資料4 >
(※ 関連資料を参照してください。)
◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
*Microsoftは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。