リニアテクノロジー、トラッキングなど備えた同期整流式降圧DC/DCコントローラーを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3823」を販売開始
差動出力センス、トラッキング、PLLを備えた高速No RSENSE(TM)降圧DC/DCコントローラ
2007年1月9日 - リニアテクノロジーは、差動出力電圧センス、高速過渡応答、内部フェーズロックループによる同期、出力電圧トラッキングを特長とする同期整流式降圧DC/DCコントローラ「LTC3823」の販売を開始しました。LTC3823は、28ピン細型SSOPパッケージまたは32ピン5mm×5mm QFNパッケージで供給され、動作温度範囲は-40℃~85℃です。1,000個時の参考単価は332円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
差動アンプは正端子と負端子両方の真の差動リモート出力電圧センスを行います。このため、ビアやトレースの相互接続によってIR損失が発生する高電流アプリケーションにおいて高精度レギュレーションが可能です。
LTC3823は非常に低いデューティサイクル(2%~90%)で動作可能で、0.6VからVINの90%までの出力電圧(リモートセンス使用時0.6V~3.3V)を供給できます。
入力電圧範囲は4.5V~30Vです。LTC3823はオン時間が一定のアーキテクチャを採用しているので、制御ループが負荷ステップに瞬時に応答できます。このデバイスは電流モード制御を採用し、同期パワーMOSFETの電圧降下をセンスすることによってセンス抵抗なしで動作できます。また、センス抵抗を下側MOSFETのソースに直列に接続して使用することもできるので、最大出力電流の制御が重要なシステムに対応できます。どちらの場合にも、電流制限をユーザがプログラム可能なので、最適なシステム効率が得られ、最大出力電流を良好に制御できます。
LTC3823の出力電圧精度は室温で±0.5%、0℃~85℃で±0.67%です。
トラッキングおよびシーケンス機能により、複数電源のパワーアップとパワーダウンをユーザが最適化することができます。また、LTC3823は、フェーズロックループ周波数同期を行うように設定可能です。
LTC3823の特長
・真の差動リモートセンス・アンプ
・±0.67%精度の0.6Vリファレンス電圧
・パワーアップ/ダウンのトラッキング
・広い入力電圧範囲:4.5V~30V
・電流モード制御
・センス抵抗はオプション
・フェーズロック・ループ周波数同期
(注)
No RSENSEのSENSEは下付
VINのINは下付
以上
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