STマイクロ、高品質・高効率のオール・デジタル・オーディオ・ソリューションを開発
STマイクロエレクトロニクスは、
高品質、高効率のオール・デジタル・オーディオ・ソリューション
Sound Terminalファミリを開発
ラスベガスのConsumer Electronics Showにて、携帯型Bluetooth
および赤外線通信による音楽アプリケーションのデモンストレーションを展示
民生用アプリケーション向けの半導体設計および製造において世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、Sound Terminal(TM)に基づく新しいデジタル・オーディオ・ストリーミングのコンセプトを発表しました。このコンセプトは、薄型テレビや無線機器、パーソナル・オーディオ・システムなど急成長している人気のアプリケーションに高いオーディオ品質を提供し、電力損失を低減し、製造コストを削減するものです。
シングル・パッケージに統合され、音源からスピーカまですべてデジタルのストリーミングを行うハイレベルなこのソリューションは、コスト効率がよく高性能で小型のフォームファクタのサウンド・システム設計を実現します。
Sound Terminalファミリの第一号は、すでに出荷されているSTA326およびSTA323などの高品質オーディオ・シングル・チップ・システムです。高出力(20-80W)、中出力(10-20W)、低出力(1.5W未満)を揃えており、デジタル・オーディオ処理、デジタル・アンプ制御およびDDX(R)デジタル出力ステージを統合しています。
例えばSTA326の出力は、30Wで2チャネル、もしくは、60Wで1チャネルを駆動することができ、このチップは複数の異なる出力モードをデジタル制御経由で簡単に設定できます。1チャネルに最大4つのプログラム可能な28bitのパラメタリックイコライザーやバス/トレブルのトーン・コントロールなど、あらゆる種類の処理およびイコライザオプションを選択できます。プリセットされたリスニングコンディションにより、ソフトウェア開発時間を短縮し、製品設計を簡略化できます。
完全なデジタル・ストリームにより、増幅の過程で信号処理を行うアナログからデジタルへのコンバーターが不要になります。その結果SN比およびダイナミックレンジが100dBのフルオーディオ音質を維持する非常にコスト効率のよいソリューションを実現します。既に携帯アプリケーション向けのSound Terminal製品は試作品が出荷されており、なかにはSTが独自に開発したデジタル・モジュレーション技術(FFX)が採用されているアンプも含まれます。
最大94%という市場最高の増幅効率により「クールなオーディオ・パワー」を提供し、さらに携帯システムのバッテリー寿命を格段に延ばすだけでなく、ヒートシンクを著しく小型化して最先端の製品設計を可能にしています。
内蔵されているデジタル処理機能は豊かなサウンドを作り出し、さらに特定アプリケーション向けに機能のカスタマイズも可能にします。例えば、薄型テレビのデザインがスリムになるにつれよく見られるようになった小さなスピーカと音響上理想的とは言えない筐体の欠点を補います。
またデジタル・ストリームは、リモートのスピーカや無線ヘッドセットなどのアプリケーションにおいて、Diffused Infrared、Bluetooth 2.0EDR、WiFiおよびUWB技術を用いて無線オーディオ・インタフェースと統合するのに理想的です。STは、CES(ラスベガスのコンスーマー・エレクトロニクス・ショー2007)の会期中、Bluetoothおよび赤外線のインタフェースとSound Terminal技術を使う実際の携帯アプリケーションのデモンストレーションを行います。Sound Terminalの製品計画には、上記とそれ以外のインタフェースを統合するASSP(特定用途向け標準製品)が含まれています。
無線ヘッドセットとBluetoothを接続して行うゲーム用アプリケーションとしてSound Terminalを使用する場合、設計者はヘッドセット内にあるモーション・センサからのフィードバック信号を利用し、プレーヤの頭の位置に応じて音を修正するなど、製品の機能を拡張することができます。
STのホーム・エンタテイメント機器およびディスプレイ・グループのオーディオ部門担当ジェネラル・マネージャであるAndrea Onettiは次のようにコメントしています。「Sound Terminalは携帯オーディオ、ホーム・シアター・システム、薄型テレビおよび無線ヘッドホンのメーカーにとって大きな一歩です。
オーディオ品質を維持・向上させつつコストを下げ、さらにコンパクトな設計を可能にします。STはデジタル・オーディオ処理を内蔵し、接続を簡易化するフルデジタルアンプ製品を発表した最初のメーカーです。」
Sound Terminal(TM)はSTマイクロエレクトロニクスの商標です。
DDXはApogee Technology社の商標です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人 http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語) http://www.st.com
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