ケンウッド、独ボッシュ子会社と2008年メドにポータブルナビ共同開発で合意
独ボッシュグループ・ブラウプンクト社と
グローバル市場向けポータブルナビの共同開発の覚書に調印
株式会社ケンウッド(社長:河原 春郎、本社:東京都八王子市)は、ドイツのロバート・ボッシュ社(社長:ハーマン・ショール、本社:ドイツ・シュツットガルト、以下RB社)の100%出資子会社であるブラウプンクト社(社長:ウヴェ・トーマス、本社:ドイツ・ヒルデスハイム、以下BP社)と、グローバル市場向けポータブルナビゲーションの共同開発に入ることで基本合意し、その具体的検討に入りましたので、お知らせいたします。
当社は、カーエレクトロニクス事業のマルチメディア分野を成長分野と位置づけ、その中心となるカーナビゲーションシステムの開発に戦略的投資を行って成長戦略を推進しています。
国内市場では、かつての他社との共同開発体制から自社開発体制に移行して、現在では自社開発による製品ラインアップの一層の拡充をはかっており、近くワンセグチューナー内蔵のAV一体型カーナビゲーションシステムを発売する計画です。
海外市場では、カーマルチメディアを統合した新しいコンセプトの据置型カーナビゲーションシステムを発売し、販売地域を西欧、北米からアジア、中東、その他地域へと拡大しています。
BP社は、自動車メーカー向け電装品関連では世界一の売上規模を誇るRB社グループにあり、カーエレクトロニクスのOEM市場および市販市場、特に欧米において、高いマーケットシェアを有し、地域特有の技術やノウハウを必要とするカーナビゲーション分野でも長年の実績があります。
両社は12年前から取引実績があり、当社からBP社に対して車載向けのDVDメカなどの供給を行っていますが、この長年のパートナーシップのもと、世界規模で普及しつつあるポータブルナビゲーションの共同開発に入ることについて具体的な検討を進めてきました。
今回のポータブルナビゲーションに関する共同開発は、グローバル市場で急速に拡大するポータブルナビゲーションに対して、2008年の商品化を目標に、BP社が持つカーエレクトロニクス技術と当社のカーマルチメディア技術を活かした競争力のあるポータブルナビゲーションのコアプラットフォームの開発をめざすものです。
ブラウプンクト社の概要
ブラウプンクト社は、オーディオやスピーカーなどの車載用音響機器や車載用アンテナを製造する、ボッシュグループの世界的なリーディング・カンパニーです。本社をドイツ・ヒルデスハイムに、生産拠点をポルトガルやハンガリー、チュニジア、マレーシアに構え、2005年度の売上高は14億ユーロを超え、全世界で9,000人以上の従業員を有しています。
当社の概要
昨年12月に創立60年を迎えたケンウッドは、「Mobile & Home Multimedia System」の分野で、カーエレクトロニクス、コミュニケーションズ、ホームエレクトロニクスの3事業を展開しています。そして、国内11社、海外22社の関連会社とともに、「新鮮な驚きや感動で、人々に幸せな気持ちを創ろう。」というビジョンの実現をめざします。
カーエレクトロニクス事業においては、市販分野に軸足を置きながら、数々の斬新かつ洗練された製品を世に送り出し、世界各地で高いブランド・プレゼンスを築くとともに、OEMビジネスにおいても世界規模で急速にビジネスを拡大しています。