日立ソフト、開発環境をオンデマンドで提供するMSPサービスを開始
日立ソフトがMSPサービス事業に参入
─開発環境をオンデマンドで提供する「Secure Online 統制IT基盤提供サービス」を開始─
日立ソフト(代表執行役 執行役社長 小野功、本社:東京都品川区)は、同社が長年にわたり蓄積してきたソフト開発力、セキュリティ分野の商品提供と研究開発力、及びITコンサルティングノウハウを結集したMSP(※1)型サービス「Secure Online(セキュアオンライン)」の提供を2007年1月22日より開始いたします。
「Secure Online」のうち、この度提供するのは「Secure Online 統制IT基盤提供サービス」です。本サービスでは、仮想マシン(※2)、OS、各種ミドルウェア、各種ツールからなる開発IT基盤と、付帯する運用サービスを提供いたします。本サービスは、2006年6月より当社内の50を超える開発プロジェクトで活用されており、その実績を基に商品化いたしました。
「Secure Online 統制IT基盤提供サービス」は、開発IT基盤を、必要な時に必要なだけ購入して利用できるオンデマンド型で提供され、システム開発への「ユーティリティコンピューティング(Utility Computing)」の概念を適用した国内でも例のない新しいサービスといえます。お客様は本サービスをご利用することにより、イニシャルコストの削減、開発スケジュールの短縮、開発プロセスの統制等の効果を上げることができます。
「Secure Online 統制IT基盤提供サービス」は、1ヶ月単位でご利用頂くことができ、2007年3月までは特別価格にてご提供いたします。日立ソフトは、本サービスで今後3年間に10億円の売上を目指すとともに、引き続き「Secure Online」のメニューの拡充を行っていきます。
※1.MSP(Managed Service Provider)…お客様の情報システムの運用管理を代行するサービス提供者。お客様IT資産の運用コスト削減及び、開発IT基盤の統制を強化する。
※2.仮想マシン:1台のハードウェアに特別な制御プログラムを組み込んで実現される仮想の計算機。この技術により、1台のハードウェアで、複数のOSを実行することができる。
システム開発には、本番システムの予算だけでなく、開発に必要なハードやソフトも購入する必要があります。しかし、通常は本番システムに予算が多く割り当てられ、開発IT基盤には最小限の予算しかないのが実状です。
調達には煩雑な社内手続きがあり、多くの時間がかかるため、システム開発のスケジュールが圧迫されることも少なくありません。また、急な要員の増強に際して、開発IT基盤の準備が迅速になされないことから、要員に作業を割り当てることができないという問題も発生しています。
一方、統制という観点では、開発IT基盤は開発プロジェクト内で運用されており、開発者が管理者を兼務しているため、ハードやソフトの資産管理、お客様データの保全やセキュリティ対策といった運用管理が満足に行えないという問題が発生しています。
このような課題に対し、お客様は本サービスをご利用することで、次のメリットを享受できます。
<「Secure Online 統制IT基盤提供サービス」の特長>
(1)イニシャルコストの削減
仮想マシン、OS、各種ミドルウェア、各種ツールと、付帯する運用サービスを1ヶ月単位で利用可能なため、最小限の予算で開発IT基盤を提供いたします。
(2)開発IT基盤のクイックデリバリー
契約締結後3営業日で、開発IT基盤を提供します。(標準メニューからご選択時)ピーク時に合わせて、構成変更も3営業日で対応いたします。
※標準メニューにない製品については、別途ご相談に応じます。
(3)開発プロセスの統制
開発IT基盤はISMS*3に準拠したデータセンタで運用されるため、お客様データの保全やセキュリティ対策といった運用統制が実現できます。
*3.情報セキュリティマネジメントシステム
上記の特長から得られるメリットをご享受いただき、更にご希望のお客様には、各ベンダのミドルウェアの使用方法も含めたシステム開発の開発手法をコンサルテーション致します。
当社のエンジニアリングノウハウをご活用いただくことで、最適な開発手法を持ってシステム開発を行うことが可能となります。
*以下、詳細は添付資料をご参照ください。