大日本印刷、ICタグによるパソコンの盗み見防止システムを開発
大日本印刷 ICタグ認証で第三者によるパソコンの盗み見を防止する
低価格なセキュリティシステムを開発
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、ICタグを認証してパソコン画面をロックさせ、第三者による盗み見を防止するセキュリティシステム『HandyLock(ハンディロック)』を開発、1月中旬より販売を開始します。
【開発の背景】
近年、個人情報漏えい事件・事故の相次ぐ発生により、情報セキュリティに対する企業の関心が高まるなか、情報漏えいを防止するシステムは、より高機能化・高価格化する傾向にあります。
しかし、パソコンの台数が少ない店舗など、高機能よりも安価で容易に導入することのできるシステムへのニーズも少なくありません。HandyLockは、安価なICタグを個人認証媒体として使い、パソコンの操作者が席を離れている間は画面をロックし、第三者による閲覧を防止するという単機能に絞り込みました。これにより、低コストでパソコン画面からの情報漏えいを簡易的に防止するシステムを実現します。
【HandyLockの概要】
・管理用ソフト、Windows常駐型の画面ロックソフト、ICタグリーダー、ICタグで構成されています。セキュリティ対策を講じたいパソコンに、画面ロックソフトをインストールし、ICタグリーダーを接続します。パソコンの操作者は、全員配布されたICタグをICタグリーダーにかざして使用します。
・HandyLockが導入されたパソコンは、Windowsへのログオンが完了した直後、自動的に画面ロック状態に移行します。この状態は、画面表示を停止し、キーボードやマウスからの入力を受け付けません。あらかじめパソコンごとに登録されたICタグをリーダーにかざすことにより、画面ロックが解除され、通常に使用できる状態に復帰しますので、IDやパスワードの入力は不要です。
個々のパソコンへのICタグ登録は、管理用ソフトを使用します。
・操作者が席を離れる場合は、ICタグリーダーからICタグを取り外すことで、瞬時に画面ロック状態となり、第三者による盗み見を防止します。この画面ロック状態は、登録されたICタグをリーダーにかざすことで解除されます。
・画面ロックに移行した時刻、画面ロックを解除した時刻、パソコン使用中にリーダーにかざしていたICタグの番号を記録する機能を搭載しています。
【HandyLockが有効な用途】
1.店頭など不特定多数の人が出入りする場所に設置されたパソコン
店舗などは、常時、不特定多数の人が出入りするため、従業員がパソコンの側にいない時、第三者に画面上の情報を閲覧されてしまう恐れがあります。
HandyLockは、タグリーダーからICタグを取り外すだけで、瞬時に画面表示を停止し、パソコン画面からの情報漏えいを防止することができます。
2.窓口接客業務などにおいて複数名で共用するパソコン
画面ロックや操作者履歴管理は、Windowsのログオン/オフを行うことでも実施可能ですが、窓口接客業務やカスタマーセンターなど、複数の担当者がパソコンを共用し、迅速な顧客対応を求められる場合には、適していません。
HandyLockは、Windowsへのログオン/オフを行うことなく、画面のロックと解除、操作者の切り替えができ、迅速な顧客対応に最適です。
3.アルバイト、パート、派遣社員などの多い職場のパソコン
HandyLockは、個人認証媒体として、ICカードより安価なICタグを使います。このため、アルバイト、パート、派遣社員など、人員の入れ替わりが多い職場で、ランニングコストを抑えられます。また、操作が簡単なので、研修・教育なども不要です。
【価格と販売目標】
100台のパソコンを300人の従業員で共用する場合の導入費用は、128万円です。
※管理ソフト(1ライセンス)、画面ロックソフト(100ライセンス)、ICタグリーダー(100台)、ICタグ(300枚)を含む。
※ICタグは、18×36mmラベル加工品となりますが、ご要望に応じてカード加工することもできます。
また、個人や小規模ユーザ向けに、画面ロックソフト、ICタグリーダー、ICタグ3枚を組み合わせたスタンドアロン版を、一式9,800円で販売します。
DNPは、2007年度で導入企業数300社、売上1億円を見込んでいます。
※プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。