CTCSP、データレプリケーションソフト「Double-Take」の機能拡張版を発売
CTCSP、企業ITシステム保護・ビジネス継続を低価格かつ容易に実現するコンセプト「SmartCDP」を提唱
データレプリケーションソフトウェア「Double-Take」の機能拡張版を販売開始
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のグループ会社である、シーティーシー・エスピー株式会社(略称:CTCSP、本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:岩本康人)は、米国Double-Take Software,Inc(ダブルテイク・ソフトウェア、本社:米国マサチューセッツ州サウスボロー、CEO:Dean Goodermote)のリアルタイム・データレプリケーション(複製)&フェイルオーバー・ソフトウェア「Double-Take」の最新バージョン「Double-Take Version 4.5」を2007年1月15日より販売開始します。
これに伴いCTCSPでは、ローカルにおけるシステム二重化(クラスタリング)のみならず、災害対策・事業継続などのニーズまでも低コストかつ容易に実現する独自コンセプト「SmartCDP」を提唱、データストレージソリューションビジネスのいっそうの強化を図ります。本年度販売目標は10億円です。
CTCSPが提唱する「SmartCDP」とは、従来個別要求として存在していたビジネス継続、災害対策、クラスタリング/二重化、ローカルバックアップ、システム・イメージバックアップをそれぞれ一線上に存在する要求として捉え、それらをいつでも、どこからでもスタートアップでき、システムの自在な拡張とIT担当者のための高い管理性確保を両立する、というコンセプトです。SmartCDPは、ITシステムにおけるTCOの劇的な削減とバランスの取れたスマート・リカバリ環境の両立を促進します。
SmartCDPを実現するコンポーネント「次世代Double-Take(後述)」は、従来通りのLAN/WAN等インフラ要件を問わないフレキシブル性を確保しつつ、データベースやメール等の基幹アプリケーション、更にシステム全体(システムイメージバックアップ)まで保護・リカバリ(復元)の対象を拡張しました。また、今後次世代Double-Takeは更なる進化を遂げてまいります。昨今市場でうたわれ始めたCDP(継続的データ保護:Continuous Data Protectionの略)は、データが更新される度にその更新内容を時系列的に蓄積していく新しいタイプのデータ保護手法を指します。次世代Double-Takeでは、このCDPをレプリケーションの延長線上の手法として位置付け、次期バージョンで機能追加されるジャーナリング機構(*注1)によりSmartCDPを更に強化していきます。
万一の障害や災害に備えたビジネスの継続的な保護はSmartCDPへ向かうと言えるでしょう。
*注1:ファイル処理中に何らかの障害が発生した場合に短時間で復旧できるような手がかり(ログ)を残す、ファイル管理手法。
■新提案「SmartCDP」の概念を実現する「次世代Double-Take」の新コンポーネントは、下記のものとなります。
●Double-Take Version 4.5
・新たにWindows Volume Shadow Copy(VSS)との連携を実現
Double-TakeからVSSスナップショットのスケジュール実行が可能。その他、Double-Takeミラー処理中に障害が発生した際の複製先領域不整合への対策として、オンライン再ミラー処理が開始された場合、ミラー処理実行前にVSSスナップショットが自動実行されシャドウコピーを生成。
・Target Path Blocking機能を搭載
複製先領域のフォルダ及びファイルをReadオンリーにする機能。Double-Take以外からの更新による複製元領域、複製先領域の不整合を抑止。
●Double-Take Application Manager (Double-Take付属の運用管理支援ソフトウェア)
・Microsoft(R) SQL Server、Exchange Server対応。※Microsoft Office SharePoint Serverにも対応予定。
・GUIインターフェイスからレプリケーション/フェイルオーバーを集中管理。
・設定項目を限りなく少なくする自動検出機構、設定ミスを補正する機構を搭載。構築/運用工数の劇的な削減。
・対話型インターフェイスによる設定ミスの抑止、簡便な操作で確実なデータ保護と復旧を実現。
・構築中、運用中の複製先データベース起動テストが業務オンライン中に実施できる機構。(Exchange Serverのみ対応)
●Double-Take Server Recovery Option(Double-Takeオプション製品※近日リリース予定)
・システム全体(システム領域を含む全ボリューム)の保全と高速システムリカバリ(復元)を実現するためのDouble-Take有償オプション製品。このコンポーネントはDouble-Takeと組み合わせて使用。
・LAN環境/WAN環境を問わず、複数の本番サーバ、各々をシステムレベルで一極集中バックアップするようなコンソリデーション環境、さらに障害復旧時、異なるスペックのハードウェアに対しても高速でリカバリ処理ができる柔軟な環境を提供。
●Double-Take Shadow Caster(Double-Take姉妹製品 ※近日リリース予定)
・システム全体(システム領域を含む全ボリューム)の保全、さらにクローンフェイルオーバー(代替フェイルオーバー)構成を実現するためのシステムプロテクション製品。Double-Takeとは姉妹関係に位置付けられる有償製品。
・複数アプリケーションが混在稼動している本番サーバ、多種多様なアプリケーションサーバ、異なるスペックのハードウェアでもバックアップサーバを準備すれば、システム全体の可用性向上を容易に実現することが可能。
■マイクロソフト社からのご賛同文
マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 五十嵐 光喜 様
次世代Double Take「SmartCDP」の発表、おめでとうございます。
Microsoft(R) SQL Server、Exchange Server、ファイルサーバなど Windows(R) システム上で運用されるアプリケーションのデータは増加し、データのバックアップや災害対策などデータ保全と管理の簡素化に対するニーズは、これまで以上に高くなっています。マイクロソフトは、高い信頼性で容易なシステムの構築を可能にするWindows Server(R) 2003 R2とSmartCDPを組み合わせることで、あらゆる規模のお客様にビジネスの継続性、運用管理コストの削減および、確実なデータ保護を提供できるものと期待しております。
■Double-Take Software社およびDouble-Takeについて
Double-Take Software社(*注2)は、Microsoft Windowsのサーバシステムに特化した、Exchange Server、SQL Server、Oracleなどのアプリケーション用データレプリケーション(複製)ソフトウェア製品Double-Take(ダブルテイク)を開発しており、その製品技術において十数種類の特許を取得しています。同社の顧客企業は1万社を超え、2007年1月の段階で10万ライセンス以上の出荷実績(全世界)を有しています。
Double-Takeは、マイクロソフト社からWindows全サーバ製品群(Windows Standard、Enterprise、Datacenter Serverなど)の認証ロゴを受けています。
本社所在地は、米国マサチューセッツ州サウスボロー市、創設は1991年で、現在の社員数は約230人です。R&Dの拠点である米国インディアナ州インディアナポリス市の拠点では、約100名のエンジニアがソフトウェアの開発および品質向上に携わっています。
*注2:2006年3月、社名を「NSI Software Inc.」から主力製品Double-Takeの名前を反映した「Double-Take Software Inc.」に変更致しました。
■シーティーシー・エスピー株式会社について
CTCSPは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)のグループ会社です。
1990年4月に設立され、世界各国の企業とのパートナーシップに基づき、企業ネットワークおよび企業システムに必要不可欠な製品およびソリューションを日本国内にご紹介しています。またDouble-Take Software社との関係においては、2000年7月に販売契約を締結し、Double-Takeの販売、サポートを提供しており、2007年1月現在、日本国内の導入実績は1000社を超えています。
Double-Takeは、CTCSPのストレージソリューションの中核に位置付けられており、Double-Take Software社との強力な連携のもと、今回大幅に機能拡張されたDouble-Takeの国内での販売に、これまで以上に力を注ぐ予定です。さらに、過去6年間にわたる構築・サポート実績から得た技術ナレッジベースをもとに、販売パートナーに技術的支援を行い、今後のさらなるユーザ拡大を行います。
■製品に関するお問合せ先
シーティーシー・エスピー株式会社
TEL:03-3419-9691
E-mail:sp-admin@ctc-g.co.jp
以上