IBC岩手放送、岩手県立大学と共同で「話題連動型広告システム」の実証実験を開始
IBC岩手放送、岩手県立大学と共同で「話題連動型広告システム」の実証実験を開始
この度、株式会社IBC岩手放送(以下IBC)は、岩手県立大学ソフトウェア情報学部組織情報システム学講座と共同で、インターネット上でユーザーが話題に挙げている言葉を複数のブログランキングサイトなどから自動的に収集・解析し、その上位の言葉に関連する広告を表示するシステム「話題連動型広告システム」の実証実験をIBCサイト上で開始した。
●話題連動型広告とは?
話題連動型広告とは、アフィリエイト広告を対象とし、CGM(インターネットのブログ検索サイトやブログランキングサイト等)から話題になっていると判断できる「言葉」を定期的に抽出し、ネット上で最も話題になっている言葉に関連する広告を、リアルタイムに抽出し、サイト上に自動的に表示するシステム。
これまでのアフリエイト広告に比べ、その瞬間の話題やトレンドに関連する商品広告に切り替わるため、クリック率や購買率の向上が期待でき、それに伴いアフリエイト収入につながる可能性が高い。
●システム概要
本システムでは、下記の話題抽出サイトを一定時間毎にクロールし、現在最も話題になっている言葉を抽出、その中で上位の言葉に関連する商品広告をAmazonのアフィリエイトサービスを利用し、話題と商品広告と広告掲載サイトのコンテンツとのマッチングを動的に行い、広告配信を行う。
・図1 話題連動型広告システム概要図
(※ 関連資料を参照してください。)
<アフィリエイト広告API>
Amazon E-Commerce Service4.0[11]
<データ収集サイト>
・人気blogランキング(ブログランキング) http://blog.with2.net/
・kizasi.jp:今日、ブログで話題になったことって? http://kizasi.jp/
・BLOG360ブログで話題のキーワードブログ検索 http://blog360.jp/
・[NAMAAN]ブログ検索エンジン http://www.namaan.net/
・goo Wikipedia(ウィキペディア) 記事検索 http://wpedia.search.goo.ne.jp/
また、集計した言葉の上位をRSS化し、IBCの無料の地域情報ツールバー「いわてポータルバー」上で配信することで、ユーザーが気になっている言葉についてのニュース検索、辞書検索、サイト検索が容易に出来るよう構築した(図2参照)。
・図2 話題連動広告サイトから様々な検索がスムーズに
(※ 関連資料を参照してください。)
●広告の管理
この広告システムは、「適切フィルター機能」により、公序良俗に反する広告やサイトのポリシーに反するような商品広告を自動的に除外することができ、独自に柔軟なフィルターを設定することも可能。今回の実験では、画像が登録されていない商品はアフィリエイト広告として効果が低いため除外した。
また、広告内容を管理者の携帯電話などにリアルタイムでプッシュ型配信することで、管理を高いレベルで行うことが可能なシステムとなっている。
・図3 携帯の管理画面
(※ 関連資料を参照してください。)
●将来性~放送がネットに与える影響をリアルタイムに把握
本システムによりブログで話題になっている言葉の動きをリアルタイムに把握することで、テレビ放送がその瞬間にネットユーザーに与える影響や、それを元に視聴者が何についての情報に興味を示しているかをリアルタイムに把握することが可能になる。
また、今回はAmazonのデータベースから商品広告をプッシュする形にしているが、将来的にはプッシュされる情報はサービスによって変更も可能。例えば、番組データベースなどから、ネット上の話題に連動した番組をプッシュするなどの新しい番組情報提供サービスへの展開も期待できる。
●実験パートナー
岩手県立大学 ソフトウェア情報学部 組織情報システム学講座(増澤晃,南野謙一,渡邊慶和)
以上