エプソントヨコム、デジタル著作権管理に有効なリアルタイムクロックモジュールを量産
デジタル著作権管理に有効なID-ROMを搭載した
超小型リアルタイムクロックモジュール「RX-8731LC」を量産化
エプソントヨコム株式会社(社長:加々美 健雄)は、この度、ポータブルメディアプレイヤー(PMP)など向けに、デジタル著作権管理(*1)に有効なID-ROMを搭載したリアルタイムクロックモジュール「RX-8731LC」の量産を開始いたします。
サンプル価格は900円/個で、2007年6月より出荷を開始いたします。
「RX-8731LC」は、基本的なカレンダー・タイマー機能に加え、ID-ROM、E2PROM、汎用I/Oポート(GP-IO)等、デジタルコンテンツ再生機器の多様な機能をサポートする周辺回路を1パッケージ化した超小型リアルタイムクロックモジュールです。
この製品は製造工程において内蔵ID-ROM(48bit)へユニークなID情報が書き込まれた状態で出荷されます。そのID情報はデジタルコンテンツの不正コピーや流出を防ぎ、正規流通を促進するデジタル著作権管理の個体識別に適用する事が可能になります。よってこの「RX-8731LC」を使用することで、各種デジタルコンテンツ再生機器へ容易にID情報を組み込むことができます。
また、外形寸法3.6×2.8×1.2t mmという超小型パッケージに、QMEMS*2テクノロジーによる超小型音叉振動子を内蔵しており、お客様による時計精度調整が不要な上、小型化へのニーズにお応えいたします。
【 主な仕様 】
項 目:RX-8731LC仕様
動作電源電圧:1.7V~5.5V
待機時消費電流:0.35μA(Typ.)/3V
周波数精度:5±23×10-6
外形寸法:3.6×2.8×1.2t mm(VSOJ-12pin)
・I2C-Bus(*3)インタフェース(400KHz)
・32.768kHz水晶振動子内蔵で時計精度調整不要
・うるう年自動補正付き、フルカレンダー&クロック
・日,時,分 アラーム
・アウトプットイネーブル機能付き32.768kHz C-MOS出力
・E2PROM:80bit PMPの各種設定(再生方法/ボリューム/音声設定 等)を記憶可能
・ID-ROM:デジタル著作権管理(DRM)用に、48bitのユニークな識別情報を工場出荷時に設定済み
・GP-IO:4port周辺ICの各種コントロールに使用可能
【 用語説明 】
(*1)デジタル著作権管理:【 DRM 】(Digital Rights Management)
デジタル化された音楽などのコンテンツの著作権を保護し、複製や利用を制限する仕組み。
(*2)QMEMS
高安定・高精度などのすぐれた特性を持つ水晶素材である「QUARTZ」と、「MEMS」(微細加工技術)を組み合わせた造語です。半導体を素材としたMEMSに対して、水晶素材をベースに精密微細加工を施し、小型・高性能を提供する水晶デバイスを「QMEMS」と呼びます。
(*3)I2C-BusはPHILIPS ELECTRONICS N.V.の登録商標です。