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2024'05.02.Thu
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2007'06.11.Mon

サンギ、「ハイドロキシアパタイト」が口腔内細菌感染症や知覚過敏症に有効など研究成果を発表

口腔内の細菌感染や知覚過敏の抑制への新しい道

ハイドロキシアパタイトの、口腔内細菌感染症や知覚過敏症に対する有効性を発表

第85回IADR(国際歯科研究学会)総会にて研究発表


 歯周病、その他の口腔内細菌感染症や、知覚過敏症予防への新しいアプローチが見いだされ、3月21日から24日まで米国ニューオリンズで行われる第85回国際歯科研究学会(International Association for Dental Research,略称IADR)において、株式会社サンギ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐久間周治)は、その研究成果を発表します。

 研究発表のテーマは、1)微小粒子ハイドロキシアパタイトの口腔疾患関連菌(う蝕原因菌、歯周病関連細菌、日和見感染症の原因菌)に対しての吸着能について。2)知覚過敏抑制を目指した、ナノ粒子ハイドロキシアパタイトの象牙細管封鎖と表面コーティングの効果についてです。

 1)においては、微小粒子ハイドロキシアパタイトが口腔細菌叢から各種口腔疾患に関与する細菌の除去に有効との結果が得られ、2)についても、ナノ粒子ハイドロキシアパタイトが、知覚過敏の原因となる象牙細管の露出を封鎖することに有効であるとの結果が得られました。

 近年、オーラルケア市場においては、歯周病や知覚過敏対策商品への取組みが増しています。サンギが2006年に行なった消費者調査(男女648名)では、歯や口内で気になっている項目について尋ねたところ、歯周病、知覚過敏をあげた人はそれぞれ26%と17%。50~60代では、歯周病をあげた人は、41%にまでのぼります。

 1)の研究成果は、サンギと国立感染症研究所が数年に渡り進めてきた共同研究の一環として、むし歯予防への新しいアプローチである「むし歯菌除去システム」の研究過程でうまれたものです。2)については、知覚過敏を抑制する成分(硝酸カリウム塩や乳酸アルミニウムなど)が配合された商品が他社から発売される中、自社の持つ技術“ハイドロキシアパタイト”を活かした商品開発をと進めてきたものです。今回はその成果の一部を発表することになりますが、これらの研究結果は、今後の商品開発に反映されます。

 尚、今回のIADRでは、パネルでの学術発表のほか、サンギの歯みがき剤「アパガード」や歯科専用のオーラルケア商品のブース展示も行ないます。

 サンギは、1970年代から歯の主成分であるハイドロキシアパタイトのエナメル質修復機能に着目し、1980年代からむし歯予防用の薬効成分「薬用ハイドロキシアパタイト(<mHAP>)」の開発に取り組み、同成分配合の歯みがき剤「アパガード」などを製造販売しています。その傍ら研究を続け、2004年には歯磨剤業界として初めて歯の再石灰化にナノ粒子のレベルで成功し、「ナノテクアパガード」として改良、商品化しました。現在もサンギ中央研究所(埼玉県春日部市)においては、再石灰化や歯のエナメル質の表面修復など、様々な研究開発を進めています。


<用語説明>

・歯周病:「歯肉炎」や「歯周炎」などの細菌感染による歯茎疾患の一部を表す総称。その原因菌とし
てP.gingivalis菌やA.actinomycetemcomitans菌が知られている。

・日和見感染症:健康な人では感染症を起こさないような常在病原体などが原因で発症する感染症。その口腔内における一例は誤嚥性肺炎の原因ともなりうるカンジタ症(C.albicans菌による感染症)で、高齢など免疫力が低下することで、引き起こされる。

・知覚過敏:老齢化や間違った歯みがきなどで歯ぐきが下がり露出してしまった象牙質。その象牙質にある細管が刺激を与えられることで起こる痛み。

・ハイドロキシアパタイト:略称HAP。リン酸カルシウムの一種。歯と骨の主成分であり、生体への親和性が高く、その合成方法により、種々の特性を付与できる。サンギはその専門メーカーとして、薬用歯みがき「アパガード」の他に、食品素材、抗菌剤、化学工業用触媒など、様々な用途で開発している。

・むし歯菌除去システム:むし歯菌(ミュータンス菌)の完全除去を目的とする新しいむし歯予防システム。従来のプラークコントロール(ブラッシング法)やフッ素などによる歯質強化だけで完全に予防できないことが明らかになった為、1990年代のイギリスで基本概念が開発された。サンギは国立感染症研究所と共同でこの分野を研究。ホームケア剤用のハイドロキシアパタイト除菌剤を開発し、それを基にした低コストかつ使いやすい除菌システムの構築を進めている。


<添付資料>

1.研究発表テーマ「微小粒子ハイドロキシアパタイトの口腔疾患関連細菌に対する吸着能」要旨2枚
2.研究発表テーマ「ハイドロキシアパタイトナノ粒子による象牙細管の封鎖」要旨1枚

 

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