日本フードサービス協会、2月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成19年2月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成19年2月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比105.5%
客数増が大きく寄与
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの2月度売上状況は、前年同月比105.5%と前年を5.5%上回った。暖冬など天候要因もあり客数が105.2%と大きく伸び、売上増につながった。今年の2月が昨年に比べ土曜日が1日多かったこと、また首都圏はじめ各地でも平均気温が高く暖冬だったこと、好天にも恵まれたことなどが好影響を及ぼした。
すべての業態で売上が前年を上回ったが、とくにファーストフードの業態が好調で、全体を牽引している。客単価は100.4%と安定した状態が続いている。
既存店も来店客数が増え、売上は102.7%と前年同月を2.7%上回り、前1月に引き続きプラスで推移した。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比108.0%と前年を大きく上回った。客単価は100.0%と前年並みであったが、客数が108.0%と増加した。分野別の売上では、全て前年を上回ったが、とくに和風(牛丼など)とその他(カレー、アイスクリームなど)は客数が増え、2桁増となった。
■ファミリーレストランの業態は、全体の売上は102.3%と前年を2.3%上回った。客数は100.8%、客単価も101.5%とともに前年を上回り、売上はアップした。分野別の売上では、洋風と和風、焼肉が前年を上回ったが、中華は客数が大幅に減少し前年を下回り、明暗が分かれた。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は店舗増により109.1%と大きく伸長した。客数が105.0%と増え、客単価も103.9%とアップしている。分野別の売上では、パブ・ビヤホールが99.5%、居酒屋が112.0%であった。
■ディナーレストランの業態は、客単価が97.5%と下落したが、客数は106.5%と増え、売上は103.8%と前年を3.8%上回った。
■喫茶の業態は、客数102.4%、客単価も101.2%と前年アップし、売上は103.6%と前年を3.6%上回る結果となった。