いすゞ、先進視覚サポート技術「VAT」搭載の大型トラック「ギガ」を発売
いすゞ 大型トラック『ギガ』を改良し発売
全車新長期排出ガス規制適合
先進視覚サポート技術「VAT」を搭載
"平成27年度燃費基準"達成車を展開
いすゞ自動車(株)は、大型トラック『ギガ』に改良を施し、全車を新長期(平成17年)排出ガス規制に適合させるなど、最新の環境に関する法規制に対応すると共に、安全装備の拡充として新開発の先進視覚サポート技術VAT(View Assist Technology)を搭載し、3月28日より順次発売します。
主な特長は次の通りです。
【キャブ】
・ キャブデザインを一新し、大型トラックの風格といすゞ商用車のブランド感を統一させたデザインとしました。
【環境性能】
・ ギガ全車を、新長期(平成17年)排出ガス規制に適合させました。また、低排出ガス重量車認定(新長期排出ガス規制値比PM10%以上低減)を取得すると共に、八都県市指定低公害車に適合※1させました。
・ 主力車型※2で、平成27年度燃費基準を達成しました。
【安全性能】
・ 大型トラックは総重量が大きいことから、事故即重大事故に直結し、その社会的責任は重大です。今回の改良で、いすゞは、大型トラックによる事故の低減を目指し、より高度な予防安全システムとして先進視覚サポート技術「VAT」を新開発し、カーゴ・トラクタに標準※3で搭載しました。高性能ミリ波レーダーを利用して車間距離を検知する「ミリ波車間ウォーニング」、運転中のステアリングのふらつきを警告する「運転集中度モニター」、車間距離検知・制御式オートクルーズの「ミリ波車間クルーズ」(オプション)、これら三つの技術を統合することでドライバーの認知・判断・操作をトータルにサポートし、危険予測、事故の未然防止などに貢献します。
●VAT(View Assist Technology)システムの概要
ASV(先進安全自動車)のキー技術であるミリ波レーダーなどの先進テクノロジーを駆使することによってドライバーの視覚を補完し、より高度に安全運行を支援する先進視覚サポート技術「VAT」をカーゴ・トラクタに標準※3で搭載しました。これにより、ドライバーへ車両の接近を早期に認識させると共に、ドライバー自身の集中力の低下を報知することによって、事故の回避能力を高めた、実効性のある安全対策を目指しました。
(1)ミリ波車間ウォーニング
ミリ波レーダーによって先行車との車間距離の変化をモニタリングし、追突の恐れがある場合には警報により注意を促し、危険を未然に抑制するための装置。キーオンと同時に作動し、警報はマルチディスプレイによる表示と警報音により行う。
また、高性能のミリ波レーダーを利用することにより、従来のレーザーレーダー方式に比べて天候に左右されにくい他、レーダーの汚れによる性能劣化にも強く、低速領域においても警報が可能なため、すぐれた検知能力・精度を実現している。
(2)運転集中度モニター
高速走行において、ステアリング操作からドライバー個々の特性を学習し、運転集中度を判断。集中力が低下したとみなした場合は、マルチディスプレイによる表示と音により、ドライバーに注意を促し、事故の防止に貢献する。
(3)ミリ波車間クルーズ(スムーサーG搭載車にオプション)
設定車速を維持する従来のオートクルーズ機能に加えて、エンジンのコントロールとスムーサーGによる変速、補助ブレーキを利用して一定の条件で先行車との車間を維持するよう加速・減速を行うシステム。運転疲労を軽減するとともに、燃費の向上にも貢献する。
ミリ波車間ウォーニング/運転集中度モニター/ミリ波車間クルーズは、ドライバーの安全運転を支援するシステムです。本装置を過信せずに常に安全運転を心掛けてください。
<目標販売台数>
ギガシリーズ全体で10,000台/年
<ギガ 東京地区希望小売価格>
(※ 関連資料を参照してください。)
※1 6UZ1エンジン搭載車
※2 6UZ1-TCSエンジンかつスムーサーGを搭載したGVW20トン超トラック、並びに、6WG1-TCエンジンかつ多段トランスミッションを搭載したセミトラクタ(6×4緩和車を除く)
※3 カーゴ(GVW8t車除く)、ローリ、トラクタにミリ波車間ウォーニングと運転集中度モニターを標準搭載