ホンダ、二輪車用エアバッグシステム搭載の「ゴールドウイング<エアバッグ>」を発売
二輪車用エアバッグシステムを搭載した
「ゴールドウイング<エアバッグ>」をタイプ追加して発売
Hondaは、北米の生産拠点ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング(HAM)で生産している大型スポーツツアラーのゴールドウイングに最先端の安全技術を取り入れた世界初※1となる量産二輪車用エアバッグシステム搭載の「ゴールドウイング<エアバッグ>」をタイプ追加し、6月29日(金)より発売。また、スタンダードタイプの「ゴールドウイング」はカラーリングを変更し5月31日(木)より発売する。
今回、新たにタイプ追加した「ゴールドウイング<エアバッグ>」は、二輪車の前面衝突時によるライダーの飛び出しを抑制し、衝突相手車両や路面などとの打撃による傷害を軽減させる効果のある二輪車用エアバッグを搭載。エアバッグは、フロントシート前方のカバー下に収納しており、センサーが衝撃を感知すると展開しライダーの運動エネルギーを吸収する。メーターまわりにおいては、エアバッグシステムに異常が発生した時に、ライダーに知らせるエアバッグ警告灯をメーター左下に追加。これらの専用装備を施したエアバッグ搭載車には、上質感溢れるカラーリングのパールグレイシャーホワイトを設定している。
また、スタンダードタイプの「ゴールドウイング」には、新しくネビュラスブラックメタリックを採用。エンジンヘッドカバーやマフラーなどのクロームメッキ仕上げの部品を随所に配するなど、高級感と精悍さを両立させたスタイリングとしている。現行のパールグレイシャーホワイトと合わせて2種類の車体色をラインナップしている。
ゴールドウイングは、水冷・4ストローク・水平対向6気筒・1800ccエンジンを搭載し、大排気量特有の力強い出力特性でありながら、滑らかさも併せ持っている。環境面では、国内で導入される平成19年排出ガス規制値もクリアしており、世界最高水準の環境性能を実現している。また装備においては、総容量142L※2の収納スペースや、6連奏のCDチェンジャーと上質な音響システム、ヒーターなどの防寒機能など、四輪車感覚の極めて豪華で充実した装備としている。さらに、大きな背もたれで包み込むような後部座席は、パッセンジャーの乗車空間に配慮したシートレイアウトであり、二人乗りでの長距離ツーリングにおいても乗り心地に優れ、快適に楽しめるモデルとしている。
※1、※2 Honda調べ
●販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計 290台
●メーカー希望小売価格
ゴールドウイング<エアバッグ> 3,465,000円(消費税抜き本体価格 3,300,000円)
ゴールドウイング 3,255,000円(消費税抜き本体価格 3,100,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
ゴールドウイングの歴史は、1975年に水平対向4気筒・1000ccエンジン搭載の初代モデルに始まり、大型スポーツツアラーという新しいジャンルを築いた。1988年には、そのエンジンを水平対向6気筒・1500ccへと進化させ、国内での販売を開始。その後、2001年のモデルチェンジを機に排気量を1800ccへと拡大している。2005年9月には、安全のリーディングカンパニーとして世界初となる量産二輪車用エアバッグシステムを開発し発表。北米ならびに欧州では、2006年よりエアバッグ搭載車の販売を開始しており、この程、国内でも発売する運びとなった。ゴールドウイングは、発売開始から32年を経て熟成を重ね、高性能な装備と二輪先進安全技術をも兼ね備えたHondaの二輪車最高峰の大型スポーツツアラーである。
●ゴールドウイング<エアバッグ> スタンダードタイプとの相違点
・従来、フロントシート前方部分に装備されているオーディオコントロールパネルは、左ハンドルレバー下方のパネルに集約。
・ハンドルレバーの左下方に設置していたリアクッション調整スイッチと、その設定を記憶させるメモボタンやヘッドライト光軸調整スイッチは、右ハンドルレバー下方のパネルへ配置。
・ヘッドライト光軸調整はダイアル式からスイッチ式へと変更。
= 二輪車用エアバッグシステムの構成 =
二輪車用エアバッグシステムは、エアバッグモジュール、衝撃センサー、コントロールユニットの主に3点の主要部品で構成されている。
●エアバッグモジュール
エアバッグモジュールは、フロントシート前方に配置しており、エアバッグ本体とエアバッグ展開時に必要な気体を発生させるインフレーター及びコントロールユニットを収納している。
●衝撃センサー
衝撃センサーは、二輪車の衝突判定をより迅速かつ的確に行うため、フロントフォークの左右それぞれに2個ずつ計4個を装備し、メインスイッチが入っている状態で減速度を検知する。そのデータは、コントロールユニットに送信される。
*ゴールドウイング<エアバッグ>には、フロントフォーク部分に衝撃センサーを設置しているため、フロントディスクカバーを装備しておりません。
●コントロールユニット (※ 関連資料参照)
コントロールユニットは、衝撃センサーから送信されたデータを演算し、その数値と所定の作動判定値とを比較し、瞬時にエアバッグ作動の要否を判断する。エアバッグの作動が必要と判断された場合、即時にインフレーターに点火電流を送り、展開用の気体を発生させ、エアバッグ本体を展開させる。
衝撃センサーが、減速度を検知してからエアバッグが展開し、ライダーの運動エネルギーを吸収するまでの全プロセスを完了するまでに要する時間は、約0.15秒※3としている。これは、人間のまばたきと同じぐらいの短い時間で行われる。
※3 停止した四輪車の側面に50km/hで衝突した場合
【主要諸元】
(※ 関連資料を参照してください。)
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>関連情報 二輪製品のページへ
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