川崎汽船、独SALグループと重量物船事業で提携
川崎汽船 重量物船事業でSALグループと共同事業
川崎汽船は、堅調な需要が期待される重量物プラント輸送事業への参入を検討してまいりましたが、2007年4月より、ドイツの重量物輸送専業船社 SALグループに資本参加し、同事業を共同で展開していくことになりました。この新規分野への積極的な投資は当社の新中期経営計画 "K" LINE Vision 2008 + に沿い、海運事業の多角化を進め安定収益体制の確立に寄与するものと考えております。
この共同事業は、欧州を営業の拠点とするSALグループと日本を始めワールドワイドなネットワークを持つ当社との提携により、営業・運航・船社ノウハウ等様々な面での相互協力、相互補完体制を確立し、より競争力のある事業となるものと期待されます。
1.共同事業の概要
● 当社は、ロンドンに設立した "K" Line Heavy Lift (UK) Ltd. を通じSALグループの50%のシェアを取得します。
● 当社は、"K" Line Heavy Lift (UK) Ltd. を通じSALグループ経営に参画し当社ネットワークの活用と人材の交流を図ります。
● SALグループの日本組織を共同で設立し、当社東京本社内に同事務所を設置します。
● 共同事業のTrade Nameとして'SAL'の呼称を継承します。
● 本社はハンブルグ郊外のSteinkirchenに置き、同社の経験豊かな社員と共に引続き事業を展開します。
2.SALグループの概要
● SALグループは、Heinrich Familyにより創設され、その歴史は第一船がドイツのSietas造船所にて竣工した1838年にまで遡ります。2001年よりHeinrich FamilyとRolner Familyにより経営されています。
● 現在15隻の重量物船を運航し、その船質、本船クレーン能力、20ノットの船速等々 競争力のある船隊を有しており、重量物プラント輸送の実績と海技力において高い評価を得ております。
● 更に2008年には、700トンクレーン2基(併用使用時吊り能力 1,400トン)を有する新造船4隻の竣工を予定。また2009年、2010年には1,000トンクレーン2基(同 2,000トン)搭載の新造船がそれぞれ1隻竣工する予定です。このように新造船を順次投入し船隊整備を進め競争力を高めていく予定です。
◆添付ご参考 川崎汽船/SAL連名による英文プレスリリース文
(※ 関連資料を参照してください。)