伊藤忠商事、医薬品開発・販売ベンチャーの米Cerimon社と業務提携
医薬品開発・販売ベンチャー、米国Cerimon Pharmaceuticals,Incと業務提携
伊藤忠商事株式会社は、自己免疫疾患、炎症性疾患、疼痛治療薬の開発・販売バイオベンチャーである米国Cerimon Pharmaceuticals,Inc.(以下Cerimon社)と、日本における開発候補品の導入・導出支援に関する業務提携を締結致しました。
Cerimon社はカリフォルニア州サウスサンフランシスコに本社を置く、自己免疫疾患、炎症性疾患、疼痛領域に特化したバイオベンチャーです。世界の大手製薬企業等より開発候補品を導入し、臨床開発後、自社での販売、また大手企業と共同での販売を目指しております。同社は既に、スイスの大手医薬品企業であるノバルティスファーマ社より、関節炎にともなう痛みの治療薬であるジクロフェナック・パッチ、並びに潰瘍性大腸炎治療薬であるバシリキシマブを導入し、米国での臨床開発を進めております。同社は企業価値向上のため、この開発パイプラインの更なる充実を目指した開発候補品の導入活動を継続しており、伊藤忠商事は特に同社の日本における導入候補品の探索、導入交渉支援を行います。
Cerimon社は伊藤忠商事が戦略提携している、世界最大のバイオベンチャーキャピタルグループである米国MPM Capital(以下MPM)によって2004年に設立されたベンチャーで、MPMのベンチャー・パートナーであるPaul Sekhri氏が同社のCEOに就任しております。MPMの投資先ベンチャーとのライセンス支援に関する業務提携はPeptimmune,Inc.、PharmAthene,Inc.に引き続き、3社目となります。
先端技術分野においてバイオ医薬ビジネスを重視している伊藤忠は、2002年にMPMの3号ファンドへ20百万ドル、4号ファンドへ15百万ドルの出資を行い、同時に昨年MPMと共同で医薬品開発・販売ベンチャー会社の「JapanBridge,Inc.」設立するなどMPMと共同で日本における事業展開を加速しています。今回のCerimon社に加え、今後とも海外における有望案件の共同開発・推進を狙い、バイオ医薬分野でのさらなるプレゼンスの向上、収益基盤の拡大を目指します。
以 上