大成建設、地震に強い鉄筋コンクリート建物を実現する高性能架構技術を開発
高付加価値の鉄筋コンクリート建物を提供
― 高品質・高性能・長寿命建物を可能とする高性能架構技術を開発 ―
大成建設(株)(社長:山内隆司)は、このたび高強度鉄筋と超高強度コンクリートをより適切に組み合わせることで、地震時における損傷を大幅に低減し、高付加価値の鉄筋コンクリート建物を実現する高性能架構技術を開発しました。
従来よりも更に高品質で高性能、かつ長寿命建物を目指し、今回、東京都港区で施工中の超高層集合住宅(赤坂四丁目薬研坂南地区第一種市街地再開発事業)に本格的に適用します。
この高性能架構技術は、〈高強度高性能鉄筋コンクリート梁〉と〈高性能制振間柱システム〉を最適に組み合わせることにより、構造体にほとんど損傷が生じない理想的なRC架構を実現するものです。
〈高強度高性能鉄筋コンクリート梁〉
従来よりも更に強度の高い鉄筋(USD685)を梁の主筋に採用することによって、架構の部材断面を大きくすることなく建物の耐震強度を大幅に向上させる技術。
〈高性能制振間柱システム〉
風揺れを抑制する粘弾性ダンパーと地震時の揺れを抑制する鋼材ダンパーにより、建物のあらゆる揺れを制御することが可能な制振間柱の技術。
本技術により、長寿命建物を実現し、維持管理費の低減に加え、建物の資産価値の向上に大きく貢献できます。
また本技術の適用にあたっては、独自の解析法やプレキャスト接合工法も確立しています。
今後も、150N/mm2の超高強度コンクリート技術を始め、高性能架構技術の他にも様々な顧客ニーズに合わせた最先端の研究開発により、超高層RC技術の大成建設『T-RC+(ティ-アールシー・プラス)』の展開を図ってまいります。
以 上