いすゞ、トルコのアナドールいすゞオート社への出資比率の引き上げを合意
いすゞ、アナドールいすゞオート社への出資比率の引き上げを合意
-トルコ事業を強化-
いすゞ自動車株式会社(本社: 東京都品川区、社長:井田義則、以下いすゞ)とアナドールグループは、トルコにおける商用車の組立・販売会社アナドールいすゞオート社(Anadolu Isuzu Otomotiv Sanayi ve Ticaret A.S.、 以下AIOS)のいすゞ出資比率を17%から20%に引き上げることで基本合意をした。
いすゞはこれによりAIOSを持分連結対象会社とし、トルコでの事業パートナーとの協業を強化する。AIOSの主な株主としては、アナドールグループ(54%)、いすゞ(17%)、伊藤忠商事(13%)、となっていたが、今回いすゞがアナドールグループ保有の株式の約3%を買い付ける。
いすゞはこれまでAIOSを通じトルコにおける小型商用車の生産・販売およびピックアップトラックの販売を行ってきた。今回出資比率を引き上げることでAIOSの生産機能を強化し、今後、ピックアップトラック「D-MAX」のノックダウン生産開始や小型トラック「Nシリーズ(日本におけるエルフ)」のフルモデルチェンジを進め、トルコ国内での販売拡大をめざす。
また、さらなる現地技術力向上のため、いすゞより技術系役員の派遣を検討している。
今回のトルコにおける協業強化への取組みにより、事業強化及び商品競争力が確保されれば、将来的には欧州等への輸出の可能性を検討していく。
AIOSでは2006年度にNシリーズを約7,000台、ピックアップを約3,000台販売しているが、2009年度にはそれぞれ8,000台、4,000台を計画しており、いすゞが現在進めている商用車の海外販売拡大に寄与する。
トルコ市場は全商用車の販売台数が約30万台/年で、内、いすゞが参入している小型トラック(含むバス、ピックアップ)の市場規模は4.5万台程度となっている。
以上