ネットディメンションとセルシス、アニメ・マンガ分野における3Dの活用に向け提携
セルシスとネットディメンション、アニメ・マンガ分野における3Dの活用に向け提携
株式会社セルシス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:野崎愼也、以下:セルシス)と株式会社ネットディメンション(本社:東京都港区、代表取締役:林徹、以下:ネットディメンション)は、ネットディメンションの3Dマルチメディアオーサリング技術のアニメ・マンガ分野における活用に向け戦略的な提携を発表いたしました。セルシスは、ネットディメンションの「MatrixEngine(R)(マトリックスエンジン)」を利用した新しいクリエイター向け制作支援ツールの提供や、アニメーション・マンガ制作ソフトウェアと3Dデータとのシームレスな連携など、既存製品の3D機能の強化を行います。
「MatrixEngine」は、リアルタイム3DCGを使用したマルチメディア・アプリケーションを、高効率・低コストで開発するオーサリングシステムです。3Dの表示はもちろん、2D画像/サウンド/ムービー・ストーリーミング/テキスト/各種スクリプト機能など、あらゆるデータや制御を3D空間上で統合、再生させる次世代の3Dマルチメディア表現を実現します。主に、Webブラウザにプラグインとして組込む再生用エンジン「MatrixEngine」や、オーサリングツール「MatrixEngine SDK」、および組込み機器用ミドルウェア「MatrixEngine embedded」から構成されています。ゲームやバーチャルショールーム、3Dマニュアル、タウンマップなど、様々な用途で活用されています。
セルシスは、業務用アニメーション制作ソフトウェア「RETAS!PRO(レタスプロ)」シリーズやマンガ制作ソフト「ComicStudio(コミックスタジオ)」など、クリエイターを支援する制作ツールを提供しています。「RETAS!PRO」シリーズは、従来のセルアニメの制作工程をデジタル化した2Dアニメ制作ツールとして、国内でオンエアされるほぼ全てのアニメ制作に使用されるなど、高いマーケットシェアを獲得しています。一方で、今日のアニメ制作現場においては2Dと3Dアニメーションの融合が進み、それぞれの利点を生かす様々な制作手法が試みられています。このため、3Dデータと「RETAS!PRO」シリーズとの親和性を高めることは、ユーザーの利便性や、アニメの表現力の更なる向上につながるものと考えております。また、最新バージョンの「ComicStudio」でも、最上位モデルにおいてはマンガの背景を3Dデータから簡単に作成する「3DLT レンダリング機能」など、3Dデータを活用する機能を搭載しています。今後、これらの既存製品と3Dデータとの連携をさらに強化し、より豊かな表現を実現する制作ツールへと機能強化を進めてまいります。
セルシスは、モバイル市場を含むコンシューマ向けの新しい3Dストーリー表現ソフトウェアの提供も計画しています。「MatrixEngine」の様々なデータを3D空間に統合する画期的な機能と、セルシスの持つグラフィックツール開発・提供のノウハウをベースに、簡単な操作性で、なおかつクリエイターの創造性を具現化する全く新しい制作支援ツールの提供を目指します。
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