アンリツ、第3.5世代HSPA(HSDPA/HSUPA)方式携帯電話端末の評価を実現
第3.5世代 HSPA(HSDPA/HSUPA)方式携帯電話端末の評価を実現
ラジオコミュニケーションアナライザ MT8820B/MT8815B用ソフトウェア
HSDPA H-Set6 スループット試験 MX882000C-012
HSUPA 測定ソフトウェア MX882000C-021
アンリツ株式会社(社長 戸田 博道)は、ラジオコミュニケーションアナライザMT8820B/MT8815Bの機能を強化。新たに、通信速度7.2MbpsのHSDPA※1方式携帯電話端末のスループット※2試験を可能とするHSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012とHSUPA※3方式携帯電話端末の呼接続試験、RF送信試験を可能とするHSUPA測定ソフトウェアMX882000C-021を開発。
MX882000C-012、MX882000C-021をW-CDMA/HSDPA試験構成のMT8820B/MT8815B(注)に搭載することで、通信速度7.2Mbpsの第3.5世代HSPA(HSDPA/HSUPA)方式携帯電話端末の呼接続試験、RF送受信試験、スループット試験が高速・高確度に行えます。
■ラジオコミュニケーションアナライザ MT8820B/MT8815B
MT8820B/MT8815Bは、W-CDMA/HSDPA、CDMA2000 1X/1xEV-DO GSM/GPRS/EGPRS通信方式など世界各国で運用されている携帯電話端末の評価を可能とする測定器です。専用ハードウェアとソフトウェアをインストールすることで、各通信方式に対応した携帯端末のRF送受信特性と呼接続試験など携帯電話端末の評価で実施される主要な試験が1台で行えます。
MT8820Bは、パラレルフォン測定機能を搭載。1台のMT8820Bで2台の携帯電話端末を同時に測定できます。MT8815Bは、シングルフォン測定に限定していることから、コンパクトサイズを実現。省スペースで設置可能です。
(注)W-CDMA/HSDPA試験構成のMT8820B/MT8815B
MT8820B/MT8815B+W-CDMA測定ハードウェアMT8820B-001/MT8815B-001+
W-CDMA測定ソフトウェアMX882000C +W-CDMA呼接続ソフトウェアMX882050C+
HSDPA測定ソフトウェアMX882000C-011
■[開発の背景]
携帯電話端末の高速・大容量化が進展する中、現在、3.6Mbpsである下り(基地局から端末方向)通信速度をさらに高速化し、7.2Mbpsの通信速度を可能とするHSDPA方式携帯電話端末の商用化が目前に迫っています。また、上り(端末から基地局方向)通信速度を高速化したHSUPA方式携帯電話端末の研究開発も本格化しており、端末メーカーやチップセットメーカーでは、第3.5世代HSPA(HSDPA/HSUPA)方式携帯電話端末の評価を可能とする測定器のニーズが高まっています。
そこでアンリツは、W-CDMA方式携帯電話端末やHSDPA方式携帯電話端末など主要な携帯電話端末のRF送受信試験と呼接続試験を可能とするラジオコミュニケーションアナライザMT8820B/MT8815Bの機能を強化。新たに、3GPP※4規格で定められた通信速度7.2MbpsのHSDPA方式携帯電話端末の試験を可能とするHSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012とHSUPA方式携帯電話端末の呼接続試験、RF送信試験を可能とするHSUPA測定
ソフトウアMX882000C-021を開発いたしました。MX882000C-012、MX882000C-021をW-CDMA/HSDPA試験構成のMT8820B/MT8815Bに搭載することで、通信速度7.2Mbpsの第3.5世代HSPA(HSDPA/HSUPA)方式携帯電話端末の呼接続試験、RF送受信試験、スループット試験が高速・高確度に行えます。
■[製品概要]
HSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012とHSUPA測定ソフトウェアMX882000C-021は、ラジオコミュニケーションアナライザMT8820B/MT8815B用ソフトウェアです。
MX882000C-012、MX882000C-021をW-CDMA/HSDPA試験構成のMT8820B/MT8815Bに搭載することで、通信速度7.2Mbpsの第3.5世代HSPA(HSDPA/HSUPA)方式のRF送受信試験、呼接続試験、スループット試験が高速・高確度に行えます。
□HSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012
W-CDMA/HSDPA試験構成のMT8820B/MT8815Bに搭載することで、通信速度7.2MbpsのHSDPA方式携帯電話端末のスループット試験が可能。
□HSUPA測定ソフトウェアMX882000C-021
W-CDMA/HSDPA試験構成のMT8820B/MT8815Bに搭載することで、HSUPA方式携帯電話端末のRF送信試験、呼接続試験が可能。
■[対象市場・用途]
□第3.5世代HSPA(HSDPA/HSUPA)方式携帯電話端末の開発・製造
■[営業情報]
□販売開始: 平成19年4月27日
□予定販売台数(初年度1年間、国内/海外計)
・HSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012: 200セット
・HSUPA測定ソフトウェアMX882000C-021: 200セット
□価格
・HSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012: 50万円
・HSUPA測定ソフトウェアMX882000C-021: 140万円
<参考>
・MT8820B(パラレルフォン対応)第3.5世代HSPA方式携帯電話端末試験構成:1230万円
MT8820B+W-CDMA測定ハードウェアMT8820B-001(2セット必要)+パラレルフォン測定ハードウェアMT8820B-012+W-CDMA測定ソフトウェアMX882000C+W-CDMA呼接続ソフトウェアMX882050C+パラレルフォン測定ソフトウェアMX882010C +HSDPA測定ソフトウェアMX882000C-011+HSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012+HSUPA測定ソフトウェアMX882000C-021
・MT8815B第3.5世代HSPA方式携帯電話端末試験構成: 780万円
MT8815B+W-CDMA測定ハードウェアMT8815B-001+W-CDMA測定ソフトウェアMX882000C +W-CDMA呼接続ソフトウェアMX882050C+HSDPA測定ソフトウェアMX882000C-011+HSDPA H-Set6スループット試験MX882000C-012+HSUPA測定
ソフトウェアMX882000C-021
■[用語解説]
※1 HSDPA:High Speed Downlink Packet Access
W-CDMA方式携帯電話の下り(基地局から端末方向)方向の通信速度を高速化し、最大14.4Mbpsの高速データ通信を可能とするシステム。
※2 スループット
一定時間内に転送可能なデータ量。通信パフォーマンスの重要な評価基準。
※3 HSUPA:High Speed Uplink Packet Access
W-CDMA方式携帯電話の上り(端末から基地局方向)方向の通信速度を高速化し、最大5.76Mbpsの高速データ通信を可能とするシステム。
※4 3GPP:3rd Generation Partnership Project
第3世代移動通信システムの標準化プロジェクト。