日本郵船、大型コンテナ船全船への受電装置搭載を決定
当社大型コンテナ船全船に対し、環境対策として受電装置搭載を決定
当社は環境対策の一環として、運航する大型コンテナ船全船に対し、接岸・荷役中に船が必要とする電力を陸上施設から受け取ることができる、受電装置(AMP:Alternative Maritime Power)の搭載を決定しました。
受電装置は、陸上の施設から電力を受け取る為の装置で、接岸・荷役中のコンテナ船の必要電力を陸上から供給することにより、相対的に発電効率の低い船内発電機の使用を抑えて、CO2(二酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)、PM(排気微粒子)などの大気汚染物質の放出量を低下させるものです。
当社は、2004年に受電装置を搭載したコンテナ船"NYK ATLAS"をアジアと北米西岸を結ぶ航路に投入しました。同船は、現在ロサンゼルス港の当社コンテナターミナル(YTI:Yusen Terminals Inc.)にて陸上施設から電力の供給を受ける接続試験を行なっており、本年8月を目途に受電装置の本格的な運用を開始します。今後は"NYK ATLAS"を含む就航中の大型コンテナ船18隻と今後竣工する新造船20隻全てに受電装置を搭載し、運航する大型コンテナ船全船が受電装置を完備することとなります。
現在建造中の8,600TEU型(当社最大)コンテナ船8隻には電子制御エンジンや燃料油の流出を防止する船体構造など最新の環境対策を別途施しています。引続き当社は、受電装置の採用を含め環境に優しい最新技術の開発導入を積極的に進めていきます。
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