日本鉄鋼連盟、3月の普通鋼鋼材需給速報を発表
平成19年3月普通鋼鋼材需給速報について
3月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは560.0万トンで、前年同月比21.9万トン、4.1%増と10カ月連続増、前月比では52.9万トン、10.4%増と2カ月振りの増加となった。輸出向けは198.0万トンで、前年同月比3.8万トン、2.0%増と11カ月連続増、前月比では33.7万トン、20.5%増と3カ月振りの増加となった。この結果、出荷合計は前年同月(732.3万トン)比25.7万トン、3.5%増の758.0万トンと10カ月連続の増加となった。
また、生産は744.8万トンで、前年同月(690.5万トン)比54.3万トン、7.9%増と10カ月連続の増加となった。
3月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(632.4万トン)比13.2万トン減の619.3万トンとなった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(489.1万トン)比21.3万トン、4.4%減の467.8万トンと2カ月連続の減少、問屋在庫は前月末(143.3万トン)比8.2万トン、5.7%増の151.5万トンと、3カ月連続の増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(536.6万トン)比0.4万トン、0.1%減の536.2万トンと2カ月連続の減少、輸出船待在庫も前月末(95.9万トン)比12.8万トン、13.3%減の83.1万トンと2カ月連続の減少となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(2.6万トン減の55.3万トン)、H形鋼(2.0万トン減の27.9万トン)、軌条(2.0万トン減の1.9万トン)、鋼板(1.6万トン減の62.6万トン)、鋼矢板(1.6万トン減の2.8万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.4万トン減の95.2万トン)、中小形形鋼(1.4万トン減の9.8万トン)、冷延電気鋼帯(1.1万トン減の8.3万トン)の各品種、前月比1万トン以上増加した品種は鋼管(2.9万トン増の59.2万トン)であった。
以上の結果、3月末の在庫率は、前月末の94.2%から12.5ポイント低下して81.7%となり、10カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の105.8%から10.1ポイント低下して95.7%と、4カ月振りに100%を下回った。