住友商事グループ、新中期経営計画「GG Plan」(2007~2008年度)を策定
GG Plan 2007年度~2008年度
-新たな成長ステージに向けて更なる質の向上を追求-
住友商事グループは、1999年に始まる「改革パッケージ」以来、株主資本コストをカバーする収益力(連結リスク・リターン7.5%)の確保に向け、収益基盤の拡大と企業体質の強化に取り組んできました。
本年4月にスタートした中期経営計画「GG Plan」(2007年度~2008年度)(注1)では、コア・ビジネスを徹底的に強化・拡充し、真に強固な収益基盤を確立していきます。同時に、持続的成長を確かなものとするべく、経営の質を更に向上させ、しっかりと足元固めを行います。
GG Planにおける定量目標は以下の通りです。
●定量目標:(2007年度~2008年度)
○リスク・リターン:2年平均15%以上
中長期的に安定してリスク・リターン15%以上を確保できる体制を目指す。
○利益目標:2年合計4,700億円
(2007年度2,350億円、2008年度2,350億円)
尚、リスクアセット計画は、資産の入替を積極的に推進すると共に、2年間の積み増し額を約2,800億円としています。
GG Planにおいては、「改革パッケージ」以来の一連の改革の成果を更に強固なものとし、「新たな成長ステージに向けて更なる質の向上を追求」することを基本方針として以下の諸点に取り組みます。
(1)事業戦略
真に強固な収益基盤を確立するため、収益の柱となる事業の徹底強化やバリューアップを図り、質の高い事業ポートフォリオを構築していきます。そのために各事業の戦略の明確化とPlan-Do-Seeプロセスの徹底を図ると共に、事業の選択と集中及び積極的な資産の入れ替えを進めます。また、グローバル収益力を一層強化するため、事業部門・地域組織間の連携を促進し、国内外地域組織の機能強化や、地場優良企業との多面展開など地域発信型ビジネスの拡充に取り組みます。
(2)経営品質
当社グループ全体の経営品質を向上させるため、より高次元の健全性と効率性を実現し、グループ経営の高度化に取り組みます。健全性と効率性を改善していくために、財務体質の一層の強化に取り組み、リスクアセットとコア・リスクバッファー(注2)のバランスに留意していきます。
業務品質の向上では、リスクマネジメント、インターナルコントロール、及びコンプライアンスの更なる強化・徹底に当社グループ全体で取り組んでいきます。人材戦略については、人材の確保・育成・活用に戦略的に取り組むことに加え、働き方そのものを変革し、グループ人材一人ひとりの成長促進と活性化を目指します。
以上を具体的に実現するためにGG Planでは、「収益基盤」、「オペレーション」、「グループ経営」、「人材および働き方」の4つの切り口から「質の更なる向上」に当社グループ全体で取り組みます。
(注1)「GG Plan」の「GG」とは、持続的に成長する良い会社を目指すとの意味を込め、“Great&Growing Company”の頭文字をとったものです。
(注2)コア・リスクバッファーとは、資本金・剰余金・外貨換算調整勘定の合計(自己株式控除後)です。