日機装など、アジア・オセアニア向けサンダイン製品事業強化・拡大で新体制を構築
「サンダインポンプ・コンプレッサー」に係る合弁事業の新体制に関するお知らせ
当社は、米国Hamilton Sundstrand Corporation(以下「HS社」)との間で、折半出資の合弁会社である日機装サンドストランド株式会社(当社の持分法適用関連会社。以下「合弁会社」)を通じて、約30年間にわたり、アジア・オセアニアのマーケットを対象に、サンダインポンプ・コンプレッサー(以下「サンダイン製品」)の製造・販売を進めてまいりました。今般、その体制を再編成して、サンダイン製品事業の強化・拡大を図るため、平成19年4月27日付でHS社と合意に達しましたので、その概要を下記のとおりお知らせします。
記
1.新体制の目的
今後大きな成長が見込まれるアジア・オセアニアのマーケット向けのサンダイン製品ついて、その販売を合弁会社に一元化し、その製造を当社に集約することにより、サンダイン製品事業の強化・拡大を図る。
2.現状
現在、アジア・オセアニア向けサンダイン製品は、HS社からの製造ライセンスのもとに、当社が日本で製造し、合弁会社を通じて販売している。
一方、日本以外のマーケットについては、HS社の子会社である米国SundyneCorporation(以下「SD」社)もサンダイン製品を製造・販売しており、合弁会社とSD社がそれぞれ独自のルートで販売している。
3.新体制の概要
(1)アジア・オセアニアにおけるサンダイン製品の販売は、合弁会社にすべて一元化する。
(2)合弁会社が販売するサンダイン製品の製造は、HS社が従来販売していたものも含め、当社に集約する。ただし、当社で製造していない一部のサンダイン製品については、SD社が合弁会社に供給する。
(3)日本向けのサンダイン製品については、従来どおり、当社が製造・販売する。
(4)上記の体制への移行に伴い、次のとおり、合弁会社の組織を変更する。
〔1〕株式の一部譲渡
当社は、当社が現在保有する合弁会社の株式70,000株(発行済株式総数の50%)のうち、35,000株(発行済株式総数の25%)をHS社へ譲渡する。
〔2〕組織変更後の合弁会社の体制
※ 関連資料参照
以上
【参考情報】
●サンダイン製品について
サンダイン製品は、SD 社により開発された高揚程高速遠心ポンプ・コンプレッサーで、一般的に、高揚程を得るには、羽根車を何枚も使用する方法が採られる。サンダイン製品は、HS社が航空宇宙技術で培った高速化技術により、ギアで増速し、羽根車一枚で小流量-高揚程を高効率で得られる(ポンプ:最高24,700回転/分、最高揚程1,760m、コンプレッサ:最高33,600回転/分、最高断熱揚程8,500m)。
サンダイン製品は、高い信頼性と独特の特性から、石油精製などのエネルギー業界、石油化学・化学業界で長年使用され、プラントでは不可欠な製品で、とくに、サンダインポンプの大型機種のHMP3000は、ポリエステル繊維やペットボトルの原料となるPTA(高純度テレフタル酸)の製造プラントの心臓部で使用されている。