アルテックAPS、ファインテック研究所と非水系溶剤型帯電防止剤を開発
非水系溶剤型帯電防止剤を開発
~機能性フィルムや食品包材向け接着剤に直接添加して使用可能~
アルテック エーピーエス株式会社(代表取締役社長:阪口則之、本社:東京都新宿区四谷4-4-1YM新宿ビル6階、以下APS)は、有限会社ファインテック研究所(代表取締役:林寛治、本社:東京都中央区東日本橋3-8-1)と共同で、非水系溶剤型帯電防止剤「SAT-S-01」(特許出願中)を開発いたしました。
【開発の背景】
APSは、これまで食品包材や電子部材向けの水系帯電防止剤(商標:BONDEIP)を開発・販売し、お客様より長年ご好評をいただいております。
今回開発したSAT-S-01は、添加型の非水系帯電防止剤であり、生産性に優れた画期的な新商品です。プラスチックフィルムのドライラミネーション工程において、溶剤型接着剤に直接添加して使用できる非水系帯電防止剤の開発を求めるお客様からの強い要望にお応えするものです。溶剤型接着剤に添加して使用することで印刷・コーティング工程の短縮を図ることができ、コスト低減が可能となります。
開発にあたっては、主成分には有害性の強いトルエンを避け、酢酸エチルを用いることで、環境にも配慮しております。
SAT-S-01の主成分は酢酸エチル溶液で、エーテル型、エステル型いずれの溶剤系ドライラミネート用接着剤にも添加して使用できます。標準的な添加量は、主剤である接着剤の5%~8%と、10%以下でも十分な帯電防止性を発揮します。さらに、SAT-S-01はドライラミネートする基材フィルム、シーラントフィルムのいずれにも練り込む必要がありません。接着剤自体にイオン導電性が付加され、ラミネートフィルム表面での摩擦帯電の発生を効果的に抑制することができます。
【SAT-S-01の主な特長】
・ 添加型なので、加工現場で接着剤と混ぜることができる。
・ 非水系イオン電導型なので、空気中の湿度に関係なく帯電防止効果を発揮し、長期にわたり効果を持続できる。
・ 無色透明なので、プラスチックフィルムの外観を損なわない。
・ 溶剤型なので、作業性・生産性に優れている。
・ ノントルエンタイプなので、酢酸エチルに添加できる。
・ 添加量が少ないため、接着剤本来の接着強度を損なわない。
以 上