ペンタックス、内視鏡処置具「送水機能付ホットバイオプシー鉗子」と「高周波ナイフ」を発売
内視鏡処置具2種
-送水機能付ホットバイオプシー鉗子「BiteWave」-
-高周波ナイフ「Splashneedle」-
ペンタックス株式会社(社長:綿貫 宜司)は、内視鏡(軟性鏡)と組み合わせて病変部などを把持したり切除したりする処置具として、送水機能付ホットバイオプシー鉗子「BiteWave(バイトウェーブ/愛称)」および高周波ナイフ「Splashneedle(スプラッシュニードル/愛称)」の2種を、2007年5月中旬から発売いたします。
「BiteWave」は、先端のカップで組織を把持し、高周波の電流を流すことで組織を焼き切ったり、止血したりすることができるホットバイオプシー鉗子で、初めて送水機能を搭載しました。
「Splashneedle」は、早期胃ガンなどの病変部を内視鏡と組み合わせて切除し治療する「内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection、以下ESD 注)」向けの高周波ナイフで、切れ味と使いやすさを追求しました。
いずれも、高い安全性、使い勝手の良さ、処置の効率性などに配慮した設計となっており、当社内視鏡システムと併用することで、よりスムーズで的確な処置の実現を可能にします。
当社は、今後も様々な内視鏡用処置具を開発・供給し、医療現場の多様なニーズに応えていくとともに、より優れた医療の実現ならびに患者のQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献できるよう努めて参ります。
なお、これら新製品は、5月9日~11日に東京・グランドプリンスホテル新高輪にて開催される「第73回日本消化器内視鏡学会総会(会長:東邦大学医学部・三木一正教授)」に出展する予定です。
【注】
ESDは胃の内側の粘膜にとどまっているガン組織などを、内視鏡で観察しながらその粘膜下層を剥離して切除する治療方法です。病変部を一括して切除することができる確実性の高い方法であると同時に、体を切開することなく組織も温存できるため、患者の身体的負担が少ない低侵襲医療のひとつとして注目されています。
■発売概要
・愛 称: BiteWave(バイトウェーブ)
・販売名: 送水機能付ホットバイオプシー鉗子 DK-2618A
・発売日: 2007年 5月中旬
・愛 称: Splashneedle(スプラッシュニードル)
・販売名: 高周波ナイフ DN-2618A
・発売日: 2007年 5月中旬
■主な特長
●送水機能付ホットバイオプシー鉗子「BiteWave」
1.送水機能
先端のカップ間から送水することで出血や異物などから視野を確保することができ、組織を的確に把持することができます。また、送水によりカップへの組織の焦げ付きが低減します。
2.広いカップ開き幅
従来品よりカップの開き幅を広くし、一度の操作で多量の組織を把持することが可能になりました。
※参考資料1を参照
●高周波ナイフ「Splashneedle」
1.シャープな切れ味
ナイフ電極を細くしたことでシャープな切れ味を実現しました。
2.任意の長さに調節できるナイフ電極
ナイフ電極の長さを最大2.5mmまで任意の長さに調節することができ、処置する際に適切な位置で使用することが可能です。また、当社独自の保持機能により、処置中にナイフ突出量が不用意に変化することを低減しています。
3.安定した送水が可能なマルチルーメン構造
ナイフ部から独立した送水用ルーメン(穴)を備えたマルチルーメン構造になっています。安定した送水が可能で、出血部位の確認や汚物・粘液などの除去が容易に行えます。
※参考資料2を参照
■主な仕様
※添付資料を参照