三菱樹脂、共押出多層フィルム「ダイアミロン」の生産体制を強化
高機能グレードの開発スピードアップ、高品質な製品の提供を目的に
浅井工場内に共押出多層フィルムの最新鋭設備を導入
三菱樹脂株式会社は、共押出多層フィルム「ダイアミロン」において、顧客ニーズの多様化や高機能化にお応えする高機能グレードをより迅速に開発し、また、より高品質な製品を提供するため、浅井工場(滋賀県長浜市)内の工場の増築を行い、最新鋭の生産設備を導入しました。総投資額は約10億円で、来月から稼働させる予定です。
共押出多層フィルム「ダイアミロン」は、顧客ニーズに合わせ、各種の樹脂原料を多層にして同時に製膜する無延伸多層フィルムです。ハム・ソーセージなどの食肉包装や加工食品の包装、電子材料の包装、医療品包装など、広範に使用されています。特に食品分野では、「より美味しく」「より安全・安心な食品を」といった消費者ニーズの高まりと共に、ガスバリア性に優れたフィルムや易開封性のフィルムなど、より高機能なフィルムの開発が求められています。
当社は、このような多様化、高機能化した顧客ニーズに対応できる新商品をより迅速に開発し、提供していくため、今般、浅井工場内の工場を増築し、新たな生産設備を導入することとしました。最新の生産技術を盛り込んだ最新鋭設備の導入で、より高機能、高品質な「ダイアミロン」の生産が可能になるとともに、生産時の廃棄物の削減も図れ、より環境に配慮した生産設備となります。また従来の設備を、新商品開発のテストラインとして使用することで、「ダイアミロン」の高機能グレードの開発とそのスピードアップを行い、カスタマーソリューション型の事業展開の強化を目指してまいります。