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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.18.Mon
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2007'05.08.Tue

NEC、名刺サイズの小型音声対話モジュールを開発

様々な機器へ容易に搭載できる小型音声対話モジュールを開発

~ユーザの利便性を高めた音声インタフェース搭載機器の実現をサポート~


 NECはこのたび、車載端末や携帯電話、情報家電、キオスク端末、ロボットなど様々な機器への音声対話機能の搭載を容易かつ安価に実現する、名刺サイズの小型音声対話モジュールを開発しました。

 このたびの開発は、NECエレクトロニクス社製アプリケーションプロセッサを用いることによるモジュールの小型化、および、音声認識・音声合成、シナリオ制御、顔認識、CG表示(注1)などのNECの各種技術を同プロセッサに搭載可能なサイズにコンパクト化したことにより実現したものです。

 本モジュールを用いることで、音声対話機能を搭載した機器を開発する際に、個々の機器ごとにこれらの機能を設計する必要がなくなり、開発効率の向上や小型化に貢献することができます。NECは、本モジュールをメインプロセッサとして使用した小型ロボット(PaPeRo-mini)を試作して、音声認識・音声合成・対話機能、音源方向検出機能、顔認識機能、行動制御機能など各種動作実験を行い、本モジュールの有効性実証にも成功しています。

 近年、電子機器の高機能化に伴い、機器の操作が複雑になりつつあります。そこで、従来のボタン操作に替えて、多くの人にとって使いやすい音声インタフェースによる操作ができる機器への要望が高まっています。これに対して、現在は、端末機器メーカの開発者が機器設計時にこれらの機能を個別に組み込むという形で対応しています。しかし、これらの機能はCPUやメモリへの負荷が高く、システム全体の性能バランスをとりながら複数の機能を搭載し、円滑に動作させるには高度な知識やノウハウが必要とされるため、開発には困難が伴います。そのため、技術やノウハウをパッケージ化して、導入を容易にする技術の開発が求められていました。

 このたびの開発は、NECが従来から研究開発を進めてきた音声認識・音声合成・対話制御技術やその活用ノウハウを結集して開発したもので、主な特長は以下の通りです。

(1) NECエレクトロニクス社製アプリケーションプロセッサ「MPシリーズ」とソフトウェアのプラットフォームである「platformOViA」を利用した、小型・高機能・低消費電力・安価なハードウェアモジュールを開発。
(2) 同プロセッサ上に、音声認識・音声合成・対話制御機能、耐雑音信号処理機能、音源方向検出機能、顔認識機能、シナリオエンジン機能、CG表示機能、ネットワーク通信機能、RTミドルウェア連携機能(注2)などの各種ソフトウェアエンジンとそのノウハウを統合し、軽量化して搭載。
(3) 機器の種類・機能に応じて、上記機能を取捨選択して、シナリオエンジンによる統合制御や、RTミドルウェア連携機能やネットワーク通信機能を用いた外部機器との連携を実現。

 NECでは、今回開発した組込み用小型音声対話モジュールが、今後、各種の端末や機器に音声対話技術を搭載・普及していくための鍵となると考え、早期の実用化を目指して研究開発に注力していきます。

 なお、今回の成果は、5月10日から12日まで秋田拠点センター(秋田県・秋田市)で開催される「ロボティクス・メカトロニクス講演会(ROBOMEC 2007)」で発表します。

 今回開発した「組込み用小型音声対話モジュール」の成果の一部は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「21世紀ロボットチャレンジプログラム」「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」(平成17年~平成19年度)の委託事業として実現したものです。同プロジェクトでは、本モジュールを平成19年度中に、独立行政法人 産業技術総合研究所、株式会社安川電機、三菱重工株式会社、東京工業大学/首都大学東京、NECの5台のロボットに搭載し、その機能・性能を実証する予定です。

 「組込み用小型音声対話モジュール」および、その活用事例である小型ロボット「PaPeRo-mini」の仕様は別紙をご参照ください。

以上


(注1)
 CG描画には、株式会社エイチアイの組込み型3Dグラフィックス描画ライブラリMascotCapsule(R)を利用しています。

(注2)
 NEDO技術開発機構プロジェクト「ロボットの開発基盤となるソフトウェア上の基盤整備」の成果であるロボット用ミドルウェア。独立行政法人 産業技術総合研究所が国際標準仕様原案を国際標準化団体OMGに提案し採択された。現在標準化作業が進められている。今回の組込み用小型音声対話モジュールに実装したのは、現在産総研により公開されている「OpenRTM-aist-0.2.0」である。
 http://www.is.aist.go.jp/rt/
 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_rlease/pr2006/pr20061006_2/pr20061006_2.html


<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 研究企画部 企画戦略グループ
http://www.nec.co.jp/contact/

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